2015年11月13日に運行を開始した、京都丹後鉄道の特急列車「丹後の海」の新バージョンとなる2編成目が、12月26日に登場した。
1編成2両(自由席車両+指定席車両)で構成される新バージョンは、「ななつ星in九州」でおなじみの、水戸岡鋭治氏の設計・デザインに、京都表具協同組合の全面協力を得て、自由席側に金箔の装飾品を設置するなど、1編成目とは異なる工夫が施され、ますます京都らしい趣きを感じられる車両となっている。
例えば、パブリックスペース天井部分に設置する装飾品(金箔の飾り)の制作にあたり、お椀型の曲面に本金箔を施工。曲面への箔押しは難しいといわれるが、箔と箔の継ぎ目を綺麗に揃え、さらには化学変化を起こさないよう、接着と表面コーティングには自然素材の「膠(にかわ)」を使用するなど工夫している。
また、下から照明をあてることでより一層輝きを増し、贅沢な空間を演出。本金箔の空間は運気が上昇するといわれ、縁起のよい空間の中で、鉄道の旅が楽しめる。
風情あふれる京都丹後の旅を、豪華列車で満喫したい。【関西ウォーカー】