美しい水が流れる茨城県では、それゆえに楽しめる景色や美味いもんが盛りだくさん。今回は、そんな茨城でオススメのドライブルートを紹介する。
蔵+蕎麦 な嘉屋
1923年に創業の木内酒造が、2006年からそば店としての営業を開始。店舗は酒造の敷地内にあり、当然ながら、きれいな井戸水を使ったそばが看板メニューとなっている。粉の配分はそば粉10に対して小麦粉1の外1で、そばの風味を存分に楽しめる。通常のそばのほか、水を一切使うことなく日本酒で打つ「十割の酒蕎麦」(1400円、1日限定15食)も存在。平日限定で、かき揚げや前菜などが付く「かき揚げ蕎麦のミニコース」(1880円)もおすすめ。懐石での経験を持つ料理長が腕を振るう料理の数々は、品がよく見た目が華やか。味はもちろん申し分なしだ。料理の多くに、木内酒造で作られた純米酒「菊盛」を使っているところもポイント。
法満山・一乗院
弘法大師(空海)によって開かれた真言宗智山派の名刹。その見どころは、運慶作とされ、16mという日本一の高さを誇る県指定文化財の毘沙門天像だ。そのほか、桓武天皇の祈願所として建てられ毘沙門堂など歴史を感じさせる建造物も見ごたえあり。多くの催しがあり、毎年1月3日にはだるま市が、毎月第4日曜には骨董市が開かれるなど多彩。
茨城県植物園
昭和56年に開園し、今日までたくさんの人に愛されてきた植物園で、地元の人はもちろん、遠方からの利用客も多い。約600種5万本の植物が、季節によってさまざまな姿を見せる。いろいろな動物をかたどった植物造形園、噴水を備えるキュートなサンクガーデンなど、見どころ満載。また、東南アジアの熱帯・亜熱帯に生息する植物、約240種、約2万3000本を集め、四季を通して観察学習できる熱帯植物館や、きのこや山菜などについて学べるきのこ博士館や、動物の生態を知ることができきる鳥獣センターなども併設おり、一日では回れないほどの規模となっている。プリザーブドフラワーアレンジメント教室や自然体験ツアーなど、各種イベントも実施されているので、それらもぜひ利用したい。
古徳沼
昭和41年、オオハクチョウの飛来が初めて確認され、以降は、毎年その姿が確認されているという、県下有数の飛来地。野鳥であるため、行けば必ず見られるというわけではないものの、11月下旬から3月下旬にかけて見ることができるという。なお、平成2年度には238羽ものオオハクチョウが確認されている。また、那珂市役所の近くにある一の関ため池親水公園も、同じく飛来地として知られている。
水が美しいからこそオオハクチョウが羽を休める姿を見られたり、絶品蕎麦が味わえる。都内ではなかなか得られない経験を、茨城ドライブで満喫しよう。【東京ウォーカー】