名店の店主に聞く 今年の“夏ラーメン”は?

横浜ウォーカー

新店が続々オープンし、まさに“戦乱状態”と言える神奈川のラーメン界。それだけに、新たな試みや季節に合わせた新作などニュースには事欠かないのだが、今回は長く人気を誇っている実力店の店主4人に、夏の新作について聞いてみた。

■「生しらす煮こごりつけ麺」(880円)/らーめん 中村屋 海老名(海老名市中央)

夏の新作は、清涼感たっぷりの生シラスを使った冷製麺で、6/11〜7/31(金)の期間、1日15食限定で登場する。「今年は、あくまで予定ですが、年内にもう1店舗開店させたいですね。また、探求心を失わずに中村屋ならではの、他にはない新作にも挑んでいきたいですね」と、同店の中村栄利さん。「生しらす煮こごりつけ麺」は、鮮魚を扱っているため、天候の状況では入荷されないこともあるので、事前確認を!

■「冷やし中華」(900円)/支那そばや本店(横浜市戸塚区)

ラーメンの鬼、佐野実氏が理想のラーメンを作るためにオープンさせた支那そばや本店。自慢の自家製麺を理想の状態で味わえるという「冷やし中華」は8/31(月)まで販売。小麦本来の風味やコシを楽しめる一杯だ。「毎朝、北海道産の小麦に挽きたての全粒粉をブレンドして製麺している。この全粒粉を入れると、小麦本来の香り、うま味、コシが全然違ってくる。これが理想の麺であり、本物のコシだ」と、佐野氏。スープは厳選した35種の食材を用い、醤油ベースで仕上げており、麺の風味を楽しめるよう、すっきりとしているが、その味は研ぎ澄まされているのだ。

■「湘南シーサイドクーラー」(800〜1000円※時価)/麺やBar 渦(藤沢市鵠沼桜ヶ岡)

ラーメン居酒屋の先駆けとしても有名な同店の「湘南シーサイドクーラー」は、8月末までの限定販売。「今年のテーマは“地産地消”。湘南野菜をたくさんメニューに入れていくつもりです」とは、同店の大西芳実さん。仕入れ状況によって、素材が異なることもあるので、事前連絡が安心。30代前半ながら、神奈川のラーメン界を引っ張る革命児・大西芳実氏から、今夏も目が離せない!

■「豆乳坦々麺」(900円)/胡心房(町田市原町田)

今夏登場した「豆乳坦々麺」は、辛さ控えめでクリーミーな豆乳スープで食べやすいのが特徴。もちもちなのに、コシもある豆乳麺も記憶に残る味だ。「好き嫌いの分かれる『豆乳』と『辛いもの』。この両方が苦手な人にもおいしさを知ってほしくて作りました」とは、同店の野津理恵さん。町田にオープンして丸4年、女性スタッフの明るい接客が魅力の「胡心房」は、この夏も話題を集めそうだ。

さすが、名店とよばれるだけあって、どこも“夏ラーメン”のこだわり方はハンパではない。暑い夏はもうすぐそこ! 汗をいっぱいかきながら、最高の一杯をズズッと味わってみては? 【詳細は横浜ウォーカー6/9発売号に掲載】

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