門外不出の仏像も出展!奈良・長谷寺の名品集めた展覧会があべのハルカスで2月6日(土)~3月27日(日)開催

関西ウォーカー

日本一高いビル・あべのハルカス16階にある「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で展覧会「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」が2月6日(土)~3月27日(日)まで開催。

奈良時代に十一面観音立像が造立されて以来、観音の聖地として長い間親しまれてきた、奈良・桜井市の長谷寺。観音霊場としてだけでなく、真言宗豊山派総本山、牡丹などの花の御寺など、多様な側面をもつ同寺では、そこから豊かな美術が生まれた。今回の展覧会では、「観音の信仰」「長谷寺の宝物」「浮世絵・絵図に見る長谷寺」と三つの章に分け、観音の美術や、長谷寺式十一面観音像の作例、長谷寺で育まれてきた多彩な美術、また長谷寺とかかわり深い豊山派寺院の名宝が紹介される。

第一章「観音の信仰」には、どちらも重要文化財である同寺本尊・十一面観音立像の脇侍像(わきじぞう)「難陀龍王立像(なんだりゅうおうりゅうぞう)」(本尊に向かって右側)」と「雨宝童子立像(うほうどうじりゅうぞう)」(本尊に向かって左側)」が出品される。これまで門外不出であった像が、今回初出展となる。

第二章「長谷寺の宝物」にも、長谷寺草創期である7世紀にまでさかのぼる国宝「長谷寺銅板法華説相図」や重要文化財「不動明王坐像」など、多くの宝物が陳列されている。

第三章「浮世絵・絵図に見る長谷寺」では、歌川広重の弟子が描いた長谷寺の風景画など、同美術館が所蔵する長谷寺に関わる浮世絵・絵画が展示されている。

開催日前日である5日(金)に、関係者による開会式・テープカットが行われ、同美術館館長である浅野秀剛氏は「たくさん見応えあるものが並んでいますので、ご覧頂いて、ご近所の方に『こんな素晴らしいものがあったよ』と広めて頂ければ」と挨拶した。

入館料は大人1,300円、火曜~金曜は10時~20時、月・土・日・祝は10時~18時。いずれも入館は閉館の30分前まで。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 小笠智子】

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