地方ならではの魅力 “アンテナショップめし”が人気

銀座・有楽町エリアを中心に都内に約50件を数える「アンテナショップ」。これは地方自治体や企業が、各地の名産品を紹介する情報発信基地なのだが、特に最近オープンする施設では食事メニューの充実が目立つ。通常の郷土料理にとどまらず、各地の“今”の人気グルメを紹介することで、行列ができるほどの人気となっているのだ。

一番の注目は、4/30に誕生した「おいしい山形プラザ」2階にあるイタリアンレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」。地産地消の第一人者で、山形県鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」のシェフ、奥田政行氏が毎朝直送される地場野菜を調理。新鮮野菜のバーニャカウダとフォカッチャに肉か魚のメインをチョイスするランチ、アンヴェ・ミルー(3300円)はデザートなど7品の大満足コースだ。好みに合わせて用意されるディナー(5500円)も人気で、早くも連日行列ができている。

4/16に2階をカフェ＆バーとしてリニューアルし、郷土料理と地酒を楽しめる空間となったのは「銀座熊本館」。1階で行われるグルメフェアに合わせ、不定期でランチメニューが変わるのだが、6/28(日)までは1日22食限定でタイをゴマ醤油に漬け込んだ天草漁師丼(800円)が食べられる。名産のレンコンなどの惣菜にデザートがつく全5品。夜はバーとして地酒やおつまみも食べられる。

代官山から三越前に4/6に移転オープンした「奈良まほろば館」。伝統ある県産品や、いま注目を集めている“仏像”にちなんだアイテムがそろうが、オススメは極上大和茶セット(700円/月替わり)。奈良特産の急須出しの大和茶と季節の和菓子のセットは、ほっとひと息つくのにぴったり。6月末までは大和イモをベースにしたアジサイモチーフの和菓子と一緒にお茶を楽しめる。

各スポットとも、地元のよさをPRしようというだけあり、期間限定などの工夫を凝らしながら、お得でおいしい料理を提供している。世界の味が集う東京だが、日本各地の人気メニューを味わう“アンテナショップめし”にもぜひ注目したいところだ。【東京ウォーカー】