さまざまなグッズがそろう「ドラえもん」の中でも、コミックス世代には感涙モノの懐かしい姿のドラえもんが登場した。フィギュア制作で定評のあるメディコム・トイから7/24(金)に発売される「Vinyl Collectible Dolls ドラえもん(初登場Ver.)」(4725円)だ。
鼻と口の間が“間延び”したようなユーモラスな表情、無造作なバランスのヒゲなど、なんともレトロな感じを漂わせた“レジェンド”感あふれる姿。これは、のび太くんと初めて出会ったころの“コミック初登場時”のドラえもんを忠実に再現したものだ。
「“ドラえもん伝説”の始まりともいえる、70年代初頭の姿です。Fプロジェクト発足に当たって、最高の造形で先生の世界を立体的に伝えることがメディコム・トイの使命と考えました。キャラクターが作品世界からそのまま飛び出したような、リアルなフィギュア。かつての子どもたちと未来の大人たちに楽しんでいただければ」とメディコム・トイ代表取締役・赤司竜彦さんは語る。
「Fプロジェクト」とは、藤子・F・不二雄の作品群を、全集や新しいグッズ、Webサイトなどで、2011年までの約3年間に渡って改めて多くの人に紹介しようというもの。藤子・F・不二雄の世界を楽しめる文化施設「藤子・F・不二雄ミュージアム」が2011年秋に川崎に誕生予定なのだが、それに向けて6/24(水)からスタートする一大記念プロジェクトなのだ。
45年間の作家活動で、常に子どもたちに向けて作品を発表し、「夢」や「希望」そして「人を愛するやさしい気持ち」などの多くのメッセージを伝えてきた藤子・F・不二雄。「明るいとは言い難いこんな時代だからこそ、良質な作品が必要です。『ドラえもん』をはじめ『オバケのQ太郎』『パーマン』『エスパー魔美』など、時代や国境を越えて愛される氏の作品世界に、より多くの人にふれてもらいたい」とFプロジェクト事務局は力を込める。
今回のこのフィギュアは、そんなFプロジェクトのグッズ部門「Fオリジナル」からのリリース。今後はフィギュア以外にも日常雑貨から複製原画までさまざまなカテゴリのグッズを毎月リリースし、複数の作品のキャラクターが集合する商品も企画予定だという。
「夢と笑いが未来をつくる」というキャッチフレーズのもと始動したプロジェクト、今後どんな動きを見せてくれるのかに注目したい! 【東京ウォーカー】