ホラーは苦手!?映画「残穢−住んではいけない部屋−」主演の竹内結子&橋本 愛にインタビュー

関西ウォーカー

小野不由美の同名ホラー小説を中村義洋監督が映画化。小説家の“私”の元に読者で大学生の久保さんから<今、住んでいる部屋から奇妙な音がする>という手紙を受け取る。2人は、好奇心から怪奇現象の調査を開始すると、そのマンションの過去の住人たちが自殺をしたり、殺人などの事件を起こしていた事実にたどり着き、2人はさらなる事件に巻き込まれていく。“私”と久保さんを演じた竹内結子と橋本 愛に本作について語ってもらった。

―出演のオファーを聞かれた時の感想を教えてください

竹内「中村監督の作品ならと断る理由もなく、すぐに引き受けました。でも後から内容を聞くと、苦手な怖いお話だったので後悔しました(笑)。脚本も明るいうちに事務所で少しずつ読みました」

橋本「私は、フィクションのホラー作品は全く平気なので恐怖心もなく、むしろ物語の展開に魅力を感じました。以前から中村監督の作品を見ていたので、今回参加できてうれしかったです」

―橋本さんは初めて中村監督とタッグを組んでみていかがでしたか?

橋本「今まで見てきた中村監督作品の印象から、少しひねくれている方なのかなと思っていました。実際にご一緒してみると演出の仕方が変わっていて、例えば『驚いた時の表情は、ビックリマーク4つ! 』とほかの監督とは違った角度での具体的な指示がたくさんありました。私自身も監督の指示を受けて、どう表現するかを考えなければいけない部分があったので、とても刺激的な現場でしたね」

―今回お2人は初共演になりますが、お互いの印象はいかがでしたか?

竹内「愛ちゃんは、会う前は冷たいという意味ではないですがブルーのイメージでした。でも実はいつもおもしろいことを考えていて、気になって目が離せない人です」

橋本「竹内さんは、女優として絶妙なバランスを獲得されている人だなという印象がありました。現場ではいつも自然体で、とても優しく接していただきました」

―橋本さんは実際に完成した作品を見ていかがでしたか?

橋本「演じている時はCGの部分が想像できなかったので『こんなふうに仕上がったんだ』と演者目線で映像になった物を見たので、怖いという感覚はありませんでした。でもこの作品に携わってから、家の音が少し怖くなりましたね。今までは何も思わなかったのに風で扉が閉まるとビックリしたり、霊的なものかもしれないという疑惑を持つようになりました(笑)」

―最後に本作の見どころをお教えください

橋本「霊的なものの元凶は、人間の狂気や弱さでもあるので、ただ怖いだけではなく哀切が残るような作品です。近年の映画にはあまりない意地悪な結末にも注目していただきたいです」

竹内「本作は怖さをお持ち帰りできるところが魅力だと思います。自分の生活と地続きのところがあるので完全にフィクションとも思えない。だから家に帰ると怖くなるっていうところが一番のポイントです」

取材・文=リワークス

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