橋本環奈、17歳。
彼女の人気がブレイクしたのは、2013年11月のこと。ファンが投稿した“奇跡の一枚”と呼ばれる写真がSNSを中心に拡散され、「1000年に1人の逸材」、「天使すぎるアイドル」として、一躍時の人となりました。福岡を拠点に活動中のダンスヴォーカルアイドルグループ「Rev.from DVL」のメンバーとして活躍する傍ら、CMなどでソロでの仕事も急増中の彼女がついに映画初主演!
角川映画40周年記念作品として、3月5日(土)から全国公開される「セーラー服と機関銃―卒業―」(監督:前田弘二)。1981年、薬師丸ひろ子の主演で公開された日本映画史に残る名作「セーラー服と機関銃」(監督:相米慎二)の後日談にあたる作品で、伝説のヒロイン・星泉を演じています。
昨年6月に行われた製作発表記者会見で、「感じたことのない重圧でいっぱいです」と、神妙な面持ちで語った彼女。7月11日、群馬県高崎市でクランクインしてから約1か月間、高崎市内に住み込んで撮影現場に通い、大きなプレッシャーとも戦いながら、連日のハードな撮影に挑みました。今作は、橋本環奈が全身全霊を捧げた16歳の夏の記録ともいえるでしょう。
2月7日(日)、大阪・TOHOシネマズ梅田で行われた先行上映会で、橋本環奈と前田弘二監督の舞台挨拶が行われました。その模様をダイジェストでレポートします。
MC「橋本環奈さんは映画初主演で、伝説のヒロインを演じましたが、いかがでしたか?」
橋本「たくさんプレッシャーがあったんですけど、撮影に入る前に2ヶ月間リハーサルを行ったりして、本当にみんなで星泉像を作り上げていきました」
MC「前田監督、橋本環奈さんを主演に迎えて、いかがでしたか?」
前田「根性が座っているというか、映画に対する心意気がハンパなかったですね。けっこうハードなシーンや、ハードルが高い(=難しい)シーンが多いんですけど、一切弱音を吐くこともなく、立ち向かっていく姿がかっこよかったですね。」
MC「橋本さん、共演者の皆さんから、アドバイスなどはありましたか?」
橋本「機関銃を撃つシーンの撮影の時、やっぱり一番大事なシーンだとわかっているので、皆さんからいろいろアドバイスをいただいて、私もそれを全部受け止めて、頭で考えすぎていたと思うんですけど、そんな時に、武田鉄矢さんが、<好きにやっていいんだよ。カイカン(快感)っていうセリフを言いたくなったら言えばいいし、言えなかったら言えなかったでいいんじゃない?>って言って下さって、すごく気が楽になりました」
その後、大阪の人々は、銃で撃つフリをしたら、撃たれたフリをしてくれるということで、橋本環奈が、監督&観客の皆さんに向けて機関銃を乱射するというパフォーマンスを披露!観客の皆さんは最初、照れがあったため、仕切り直してテイク2をすることになりましたが、「2回目は最高でした!カイカン!」と、橋本環奈の“生カイカン”に拍手喝采でした。
その舞台挨拶で、前田監督は最後にこう語りました。「何よりも橋本さん演じる星泉が本当に輝いていて、日本の映画界に、とんでもない存在感で舞い降りた天使のようでした」
綾瀬はるか、堀北真希、桐谷美玲、真野恵里菜、忽那汐里、有村架純、小芝風花など、私がこれまでに仕事で出会ったことのある若手女優さんには共通点があります。それは、会った瞬間に感じる「圧倒的な透明感で人を惹きつけるパワー」。彼女たちは、選ばれし者にしか備わっていないそのパワーで、眩しいほどの輝きを放つのです。
2014年8月、「Rev.from DVL」のメンバーの一人として、橋本環奈にインタビュー取材をさせていただいた時、彼女には既にそれがありました(「ポッター平井の激推しアイドル!第81回」参照」。そして、女優として先月の舞台挨拶に登壇した彼女は、更なるパワーアップを遂げていました。
前田監督のコメントどおり、彼女は日本の映画界、ドラマ界になくてはならない女優になるでしょう。その第一歩ともいえる映画「セーラー服と機関銃―卒業―」で、女優・橋本環奈が放つ輝きと、無限の可能性を感じて下さい!
あっ、エンドロールの最後の最後まで絶対に見逃さないで下さいね。
■タイトル:「セーラー服と機関銃―卒業―」
公開日:2016年3月5日(土)
監督:前田弘二
原作:赤川次郎「セーラー服と機関銃・その後―卒業―」(角川文庫刊)
出演:橋本環奈・長谷川博己・安藤政信・鶴見辰吾・榎木孝明・伊武雅刀・武田鉄矢ほか
上映時間:119分
配給:KADOKAWA
©2016「セーラー服と機関銃―卒業―」製作委員会
公式サイトURL:http://sk-movie.jp/
主題歌:橋本環奈『セーラー服と機関銃』(YM3D/YOSHIMOTO R and C)
【取材・文=ポッター平井】