4月9日(土)まで、中目黒にあるMDP GALLERYにて「中目黒アート花見会『SAKURA Group』展」が開催中。23名のアーティストがさまざまな手法を用いて制作した、サクラのアート作品を紹介している。サクラの名所としても知られる目黒川沿いに位置するギャラリーならではの展示会だ。
「ミクロの折り鶴のサクラ、紐のサクラ、水墨のサクラ、陶芸のサクラなど、表現方法の異なる23名の作品をご堪能ください」と学芸員の中野佑美さん。その中から学芸員がオススメする3名の作品を紹介する。
ダイナミックな桜の写真
国内外で展示会やパフォーマンス活動を行う写真家の清水由紀子は、日本五大桜として知られる三春滝桜(みはるたきざくら)の写真作品「fukushima」を出展。あふれ出すようなダイナミックな構図で捉え、サクラの木の下にいるような感覚が味わえる。
サクラと富士山と女子高生がテーマ
国内を中心に実力を磨く気鋭のアーティスト・加藤正臣は、2011年に開催された「第16回岡本太郎現代芸術賞展」に入選。出展作品の「とーげんきょー」は彼の主要モチーフである「サクラ」、「富士山」、「女子高生」を用いて、ゆったりとした桃源郷の様子を描いている。
本物よりもリアルなサクラ
木村佳代子は、「宇宙」「時間」「命」「死」といった普遍的なテーマを描く美術家。出展作品の「DANCE」は肉眼で見る以上にリアルなサクラが描かれており、咲き誇るその瞬間を写真で切り取ったかのようだ。
目黒川の散策がてら、さまざまな切り口で表現された「サクラアート」に触れてみよう。【東京ウォーカー】