今年は東京で120回発生!? ゲリラ雷雨の傾向と対策は

東京ウォーカー

昨年、猛威を振るい全国に大きな爪あとを残した「ゲリラ豪雨」。なんと、昨年東京都では171回(!)も発生したのだとか。今年も「来る、来る」とは言われているが、その頻度やパワーは? 夏本番を目前に、気になる傾向と対策を追ってみた。

「ウェザーニューズ」が7/2に発表した、「今年のゲリラ雷雨傾向」によると、今年も8月下旬を中心に、昨年の60〜80%の回数で起こるという。東京都は120回程度、大阪府は80回程度、愛知県は220回程度、一番多い福岡県では330回程度という予想だ。(すべて、7〜9月前半予想)

福岡県の330回とはかなりの驚き…。でも、そもそも“ゲリラ豪雨”はなんで起こるの?

「大気の状態が不安定なときに、さまざまな要因によって積乱雲が急発達することによって発生するんです」とは、「ウェザーニューズ」の上山さん。「昨年は、太平洋高気圧の勢力が弱く、大気の不安定な状態が長期間続いたため、記録的な“ゲリラ豪雨”となりました」

今年の太平洋高気圧の勢力は、おおむね例年並みという予想のため、“ゲリラ雷雨”の発生も、例年並みからやや多めという予想なのだとか。必ず来るというのは分かったけど、その対策法ってないもの?

「昨年は、『セミの鳴き声が止む』や『ラジオにノイズが入る』、『生ぬるい風や冷たい風が強く吹く』といった“前兆”が、多く報告されました」と上山さん。なんだか“天変地異”の予兆のような感じだが、これが意外と大事で、「ゲリラ雷雨が起こってしまってからでは遅い」と上山さんは言う。

「一番危ないのが、『行けるだろう』という予断です。“あそこまで行けるだろう”と思い災害に巻き込まれるケースは少なくありません。夏は、雨情報をこまめにチェックし、できるだけ安全な場所にいるのがいいですね。ちなみに、地下は、気づかないまま水が容量を越え進入してくる場合もあるので、避けた方が安全ですね」

頻度の差はあれど、今年も必ずやって来る“ゲリラ雷雨”。今から防災意識を高め、うまく避けることで、安全に夏の生活を送りたいものだ。 【東京ウォーカー】

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