4月29日(祝)、京都市下京区に京都鉄道博物館がグランドオープンした。
これは2014年に惜しまれつつ閉館した大阪市弁天町の交通科学博物館と、2015年に閉館した梅小路蒸気機関車館が一体となった博物館で、国内最大級の鉄道博物館が誕生となる。
開館に先立ち、4月28日(木)には開業記念式典も開催された。
500系新幹線など鉄道車両が並ぶ本館1階で開催された開業記念式典は、500系新幹線のタイフォンで始まり、鉄道博物館らしい幕開けとなった。
あいさつに立ったJR西日本の真鍋精志社長は「7年かけてようやくグランドオープンが実現した。楽しみながら経験できる博物館」とその特徴を語るとともに、スカイテラスから東海道新幹線や在来線など行き交う列車の姿が楽しめることも魅力の一つとして語った。
三浦英之館長は「地域と歩む鉄道文化拠点として地域の人から愛される博物館を目指す」と語った。
開業式典には俳優の西村和彦さんやJR西日本のイメージキャラクター・中条あやみさん、京都市の門川大作市長、英国国立鉄道博物館のポール・カークマン館長らも出席、テープカットを行い、博物館の門出を祝った。
また、開業記念式典の開催前には英国国立鉄道博物館と、旧交通科学博物館、梅小路蒸気機関車館が結んでいた姉妹提携を継続する調印式が、同博物館の旧二条駅舎で行われた。この日のために来日したカークマン館長は「英国国立鉄道博物館でも、日本の0系新幹線が人気。新幹線は鉄道に大きな変化をもたらした」と日本の技術を高く評価した。
なお関西ウォーカー編集部では、京都鉄道博物館のすべてがわかる「京都鉄道博物館ウォーカー」を4月26日に発売した。展示の「全53車両完全ガイド」のほか、鉄道の仕事や博物館でできる仕事体験などを徹底紹介した「鉄道のお仕事乗車体験」など施設の魅力を徹底紹介している。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】