5月11日(水)、大阪市梅田のDTタワーで、NTTドコモ関西の「2016夏新サービス・新商品発表会」が開催された。
会場では同社の常務執行役員で関西支社長の永田清人氏が登壇し、新商品や新サービスを発表。スマートフォン5機種、タブレット1機種、Wi-Fiステーション1機種の全7機種と共に、4つの新技術が発表された。
「VoLTE(HD+)」はドコモのスマホが国内初導入するもので、従来のVoLTEよりもさらに高い音まで対応し、リアルで臨場感のある超高音質通話が可能になる。「スグ電」はスマートフォンを振って耳に当てるだけで電話をかけたり、電話に出たりできる機能。さらにスマホを裏返すだけで着信音を消したり、電話を切ったりすることができる。また、一人一人に合わせて端末を快適に使えるヒントを表示する「おすすめ使い方ヒント」や、携帯キャリアで国内最速の375Mbpsを実現する「PREMIUM 4G」も登場。これらの新技術はいずれも5月19日(木)からサービスを開始する。
また、今後ドコモはホームの快適化をさらに進めるとして「ウチスマ」を推進する。その一環として「家の安心パートナー」が「dリビング」に進化、ハウスクリーニングや家事代行をはじめ、暮らしをサポートするサービスを提供する。こちらは7月から提供開始。その他ホームで利用できるiコンシェルやヘルスケアなど家庭で利用できるサービスが充実する。
関西エリアでは企業や自治体と共同で取り組む「+d」と共に、「ウチスマ」を進めていく。ドコモの店舗でもウチスマを体験できる店舗を増やしていくとしている。
さらに力を入れているのがネットワーク環境の強化。「PREMIUM 4G」エリア拡大とともに、外気を用いた基地局設備冷却システムの導入により、基地局の消費電力の削減やCO2排出削減にも取り組んでいる。
また、関西で危惧されている南海トラフ巨大地震に備えた災害対策として、和歌山、兵庫、大阪エリア沿岸部に既存基地局に対策を施した中ゾーン基地局を構築し、想定被災エリアの通信を確保する。水害対策についても基地局装置のかさ上げや、基盤強化などを通じた防災機関の通信確保対策などが講じられている。
なお、今回発表された新機種は5月11日より予約受付を開始。ドコモショップグランフロント大阪店で先行展示もしており、実際に触って試すこともできる。
永田清人関西支社長は今後のドコモ関西の姿勢について「家、家族、ホームを大切に取り組んでいきたい」と語り、プレゼンテーションを締めくくった。
【取材・文=ライター鳴川和代】