「群青〜」で要注目の福士誠治が、今作&将来を語る!

関西ウォーカー

沖縄の小さな島を舞台に、それぞれに愛する人を亡くした父と娘が立ち直っていく姿を情感豊かに描いた「群青 愛が沈んだ海の色」。本作で、恋人を亡くしたヒロイン・凉子(長澤まさみ)に恋心を伝えられない幼なじみ・大介を演じるのが、若手注目株の福士誠治だ。そんな彼に役作りから今後の展望までを語ってもらった。

─本作は「真昼ノ星空」('04)などこれまでにも沖縄を舞台に映画を撮っている中川陽介監督とのお仕事ですが、今回も沖縄が舞台の物語ですね。

「中川監督は夏休みの課題みたいに“楽しんで物を作る”ようなすごく好印象な方で、1年半くらい前に、中川監督から“沖縄で映画を撮ろうよ”って軽い感じで誘われたんです。その時点ではまだ脚本も何もなくどんな話かもわからないのに、僕も“いいですね!”って(笑)」

─実際に脚本を受け取り、どんな心構えで現場に入りましたか?

「現場に入ったとたん、役者としての思いが強くなるので一気に気が引き締まりましたね。大介の日常生活はここで行われているんだなって実感すると、気持ちもさらにいい方向へ向かって、物語にグッと入りこむことができました」

─福士さん演じる大介は恋人を亡くしたヒロインに想いを寄せながらも、友達として支える複雑な心境を抱いていますが、役作りで特に心がけていたことは?

「凉子への想いを表情に出さないとか、相手に気持ちを悟られないよう感情を抑えることに気を付けましたね。“僕自身”が現場にいればOKと思って、現場で(長澤)まさみちゃんのお芝居とかその場で感じたことを大切にして演じました」

─ほかにも劇中で渡名喜島に伝わる陶芸の腕を披露したり、素潜りをされていますが、こちらも撮影前に練習をされたんですか?

「陶芸は現場に入る2か月前くらいから練習して、作品もいくつか作りました。素潜りは東京で5mくらいの深さのプールを使って練習して、撮影前に沖縄の海にも練習で入りましたね。実は海が苦手だったんですけど(笑)、沖縄のキレイな海を前にしたら、大好きになりました」

─撮影前の準備を含めて、長く渡名喜島に滞在されていたんですね。生活されていたそうですが、共演者との思い出深いエピソードは?

「(佐々木)蔵之介さんがなぜか新品のホームベーカリーをロケ地に持ってきていて、それで僕に“パンを作っておいてくれ”っておっしゃって。ちょうど僕は撮影のない日だったので、せっせと作りましたよ(笑)。パンができたら、ジャムおじさんみたいに“パンができましたよー!”って現場に持っていったりして(笑)。楽しい現場でした!」

─では最後に…「おっぱいバレー」や8月下旬に公開をひかえる「女の子ものがたり」と、出演作が続いていて、まさに今後が期待される福士さんですが、これからチャレンジしてみたいことはありますか?

「『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズへの出演かな(笑)。でも、冗談じゃなくて、海外作品にも出てみたいし、日本映画も盛り上げたい。なので、今はとにかく“いい作品”との出会いに期待したいです!」【関西ウォーカー編集部】

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