日産グローバル本社ギャラリー(横浜市西区)では、6月1日(水)から8月1日(月)までの2か月間、戦前の旧車を一堂に会する「オールド・ダットサン展示イベント」を開催する。
日産自動車は、1933(昭和8)年、創業者である鮎川義介が「ダット自動車製造」から、ダットサン車の製造事業を譲り受け、これを独立・分社化したことからはじまる。1935(昭和10)年春には、当時「東洋一」の規模を誇る横浜工場で「ダットサン14型」の生産を開始。これが日本初の量産自動車である他、ライン製造により、これまでにない安価を実現。日本人にとって遠い夢であった「自動車」を身近な存在としたダットサンの功績は大きい。
その名は、一旦途切れるものの、ニッサン、インフィニティに続く第3のブランドとして2012年3月に復活。現在、インド、インドネシア、ロシア、南アフリカで販売している。
今回展示するのは、愛好家の協力によりレストアされたオリジナルコンディションのものばかり。期間中は、ダットサン14型フェートン(1935年)/ダットサン14型セダン(1935年)の他、6月1日(水)~6月30日(木)には、ダットサン14型ロードスター(1935年)、7月1日(金)~8月1日(月)には、ダットサン16型クーペ (1937年)を展示する。
大変貴重な機会といえる今回の展示。横浜に立ち寄った際は、里帰りを果たした「日産DNAの原始」を見てはいかがだろう【横浜ウォーカー】