NHK朝ドラ「べっぴんさん」神戸の異人館でクランクイン

関西ウォーカー

NHKの平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」が、5月25日、神戸・北野異人館街の「萌黄の館」でのロケでクランクインした。

「べっぴんさん」は刺しゅうや縫物が大好きなヒロインが結婚・出産を経て、戦後の混乱の中、帰らぬ夫を待ちながら「子供服作り」に情熱をかけ、成長していく物語。ヒロインの坂東すみれを芳根京子が演じる。

今回ロケに使用された「萌黄の館」はすみれの姉・ゆり(連佛美沙子)の友人のドイツ人、クリスティーナの家という設定。今回はその庭で撮影が行われた。

戦時中に出産したすみれは、満足に赤ちゃん用のミルクを得られなかったが、クリスティーナに分けてもらい、子育て教室に誘われる。クリスティーナの家ではベビーナースで坂東家の女中の娘だった明美(谷村美月)がおしめの巻き方を指導していた。

生憎、曇天の撮影となったがヒロイン役の芳根京子は「心は晴れ晴れしている。ついにこの日が来たという感じ。ずっと今日に向けてけいこやリハーサルをしてきた。不安やプレッシャーもあるが、共演者のみなさんがいてくれるのできっと10か月頑張れると確信している。クランクアップまで精いっぱい頑張っていきたい」と意欲を見せる。

すみれの姉・ゆり役で朝ドラ初出演の連佛美沙子は「初日で関西弁と英語をしゃべるという、自分の中ではハードルの高いことをやって、なかなかできない貴重な経験をした。神戸にはあまり来たことがないので、撮影とはいえ、来られてよかった。これから神戸のいろんなところを巡ったり、みんなとご飯にも行きたい」と神戸観光にも興味津々だ。

すみれと会社を興すことになる小野明美役の谷村美月は「初日が晴天でないのは少し残念だけど、先輩の役者さんたちも向かっている気持ちは同じだと思うので(長期にわたる撮影も)乗り切れると思う。神戸での撮影は、関西人の私としてもすごく身が引き締まる」と今の気持を正直に述べた。

今後は兵庫県内でロケを行うほか、6月には大阪のスタジオでの撮影に入る予定。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

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