NHK「べっぴんさん」神戸の街をスタジオに再現!

関西ウォーカー

NHK大阪放送局が制作する平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」がクランクインして約3週間。神戸市内でのロケに続いてNHK大阪放送局での撮影がスタートし、撮影3日目となる6月16日(木)には舞台となる神戸の街のセットと、新たな出演者が報道陣に公開された。

今回公開されたセットはヒロイン・すみれが住む神戸の街で、戦時中を描いたもの。レンガ造りの建物や外国人が出入りする酒場など、エキゾチックで港街らしい雰囲気になっている。

新たに発表された出演者はヒロイン・すみれの父坂東五十八の兄、坂東長太郎を演じる本田博太郎、その妻・坂東節子役の山村紅葉、その息子の妻・坂東静子に扮する三倉茉奈の3人。長太郎一家は近江を商売の基盤としており、戦争で焼け出されたすみれたち家族を疎開先として受け入れる。静子は出征した夫の帰りを待っているという状況だ。また、すみれの家族と、長太郎の家族に微妙な確執も生まれ、ドラマ序盤の見せ場の一つとなる。

制作統括の三鬼一希プロデューサーは朝ドラ初出演となる本田博太郎や山村紅葉の起用について「近江に疎開するのは神戸のお嬢様だった人が戦争で焼け出されて、戦争の厳しさを表現する部分。戦争の影がありながら、神戸の都会とは違う何か、なおかつ自分たちの生活もある。同じ家庭に育ったのに成功している次男坊が、ある種うだつの上がらない長男の家に厄介になるという状況です。本田さんも、山村紅葉さんも、そこのところの複雑な感情を表現してもらえる、存在感のある人。ただいびるだけではなく、その先にある、なぜこんな風になるのかという細かい部分も表現できて、画面に映っただけで存在感のある人ということで、お願いした」と語る。

物語にさらに深みを増す、重厚感あるキャストの参加に、ドラマへの期待がますます高まる。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

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