新三大夜景を望む六甲山展望台で夏限定ライトアップ

東京ウォーカー(全国版)

7月2日(土)から8月31日(水)まで、日本三百名山のひとつである六甲山の展望台「自然体感展望台 六甲枝垂れ」(兵庫県神戸市)にて六甲山光のアート「Lightscape in Rokko~Summer Version~」が開催される。

展望台「六甲枝垂れ」がオープンした2010年にはじまった本イベントは、展望台を1000万色以上の色彩表現ができる最新LEDで照らす光のイベントだ。年4回、限りなく自然光に近い光で季節に合わせた彩りを演出し、いまや六甲山の風物詩となりつつある。この夏は「涼・風(すずかぜ)」と題し、六甲山の谷川を吹き抜け、時折谷から一気に空へと舞い上がるような力強い風を青色を中心に表現。

7月2日(土)から8月31日(水)まで開催される「Lightscape in Rokko~Summer Version~」では、光の演出と日本新三大夜景にも認定された神戸市の夜景がコラボレーション


「Lightscape in Rokko~Summer Version~」では展望台全体を覆うフレームを内側から照らし、じんわりと色彩を変える約10分間の演出が繰り返される。標高888メートルに位置する「六甲枝垂れ」からは、2015年に日本新三大夜景にも認定された神戸の街が一望できる。美しくライトアップされたヒノキ造りの枠組みと、きらびやかな1000万ドルの夜景のコラボが楽しめる。

内部にある6カ所の展望所のうち、夜景鑑賞には建物を覆うフレーム越しの「枝葉の展望所」、テラスになっている「海の展望所」の2カ所がおすすめ。

【写真を見る】「六甲枝垂れ」内の「枝葉の展望所」から見た夜景。西に神戸市街や明石海峡、東には大阪平野までを見渡せ、夏は19時ごろが見ごろ


また「六甲枝垂れ」は、六甲山の豊かな自然を感じられる“体感型展望台”。陽の光や風力などの自然エネルギーを利用し、電力をほとんど使わない自然と一体化した構造となっている。

床や壁はすべてヒノキの無垢材で仕上げられており、入った瞬間にふわっと香るヒノキの心地よさもここならではだ。「六甲枝垂れ」がある六甲ガーデンテラスには眺望のいいレストランやショップも集まっているので、ぜひ昼夜で異なる雰囲気を味わってみてほしい。

設計は故郷の瀬戸内を中心に活動している建築家、三分一博志氏。建築が「いかにして地球の一部になりうるか」をテーマとする同氏らしく、自然と一体となる工夫がなされている


「Lightscape in Rokko~Summer Version~」を手がけるのは受賞歴多数の演出作家、伏見雅之氏。光で日常空間や都市空間を彩り、生活を豊かにする表現のツールとして活動


そして開催期間中の毎夜19時からは六甲山の夜景やアート、展望台の設計を解説する無料のガイドツアーを開催(別途入場料が必要)。さらに7月7日(木)の10時~21時(20時30分に受付終了)までは内部に七夕飾りを設置し、自由に短冊を書くこともできる催しも行われる。短冊は8月7日(日)に行う摩耶山天上寺の「摩耶山笹おい七夕まつり」にて奉納されるので、しっとり夜景に浸りながら願いごとをしたためてみよう。

「六甲枝垂れ」は2010年に六甲山の新たなシンボルとして誕生した自然体感展望台。「山の上に立つ1本の大きな木」をコンセプトに枝垂れをイメージしたヒノキのフレームで作られている


1000万ドルの夜景と共に、涼しげな光のアートを楽しめる「Lightscape in Rokko~Summer Version~」。この夏だけの特別な空間に、ぜひ足を運んでみてはいかが?【ウォーカープラス「夜景時間」/取材・文=金城和子】

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