道頓堀で大竹、豊川、鶴瓶らが映画「後妻業の女」をPR

関西ウォーカー

8月27日(土)より公開の映画「後妻業の女」の完成披露イベント“なにわクルーズ会見”が、7月5日に大阪の道頓堀川で行われ、主演の大竹しのぶの他、豊川悦司、笑福亭鶴瓶、監督の鶴橋康夫、そして原作者の黒川博行が出席した。

8月27日(土)公開の映画「後妻業の女」完成披露イベントが、大阪の道頓堀川で開催された(C)2016「後妻業の女」製作委員会


本作は、黒川博行の小説「後妻業」をドラマや映画で多くの社会派作品を手がけてきた名匠・鶴橋康夫監督が映画化。裕福で孤独な男の後妻に入って、財産を奪う“後妻業”を繰り返す小夜子を大竹しのぶが演じ、小夜子と共に老人を騙す結婚相談所所長の柏木を豊川悦司、小夜子のターゲットとなる不動産王の舟山は笑福亭鶴瓶が演じる。

本イベントは、劇中で印象的なシーンの大阪で川を巡る船上婚活パーティにちなみ、クルーズ船の上で行われた。主演を務めた大竹は、「長い間、映画の仕事をしていますが、このような会見は初めてでとても嬉しいです!」と笑顔を見せる。

続けて、大竹は「豊川さんは昔から共演しているので、一緒にいて楽で楽しいし、芝居をしているのか分からないくらい自然でいることができました。逆に鶴瓶さんの方が、“芝居をしている”という感じでしたね。鶴瓶さんとのベッドシーンですが、自然と拒否反応が出てしましました…(笑)」と撮影を振り返った。さらに、「この映画には笑いもありますが、一人で生きることのつらさ、寂しさ、厳しさも描かれています。普段あまり映画には行かないという大人の方たちにも是非観ていただきたいです」と、映画の魅力を語った。

(写真左から)会見に出席した原作者の黒川博行、笑福亭鶴瓶、大竹しのぶ、豊川悦司、監督の鶴橋康夫(C)2016「後妻業の女」製作委員会


それを受けて豊川は、「大竹しのぶさんは魅力の塊。恐ろしいくらいです。私が演じた柏木は、根っからの悪人ではなく、悪党になりきれない可愛さもあります。小夜子を操っているようで、本当は操られているのかもしれません」と、演じた役柄について語った。また、「この映画は“大阪”を舞台にしたという点が、一番の肝だと思います。大阪には毒を楽しんで、笑う文化がある。人間の本質をパロディ化している映画です」と、詰めかけた大阪の観衆に映画をアピール。

そして、鶴瓶は「大竹しのぶさんとベッドシーンがあると聞き、本も読まずに出演をOKしました。大竹さんと濃厚な“からみ”があります」と告白すると、すかさず大竹が「からんでないです」とツッコミをいれる場面も。実際の撮影時について、鶴瓶は「大竹さんとのベッドシーンは、手も触れさせてもらえませんでした。ラブシーンだけは納得がいっていない!監督から『若いころからずっと可愛いがってきた女優さんなんだから、触れないで!』と指示があったんです…」と訴えかけ、現場は大笑い。さらに、「大竹さんは関西弁が非常にうまく、違和感がなかった。関西の人と付き合ったことがあるんじゃないですか?」と鶴瓶が問いかけ、大竹が「記憶にありません(笑)」と話を流して笑いを誘った。

大阪を代表する風景である道頓堀川を舟で航行しながら賑やかな会見が行われた(C)2016「後妻業の女」製作委員会


最後に、原作者の黒川は、「もうすでに映画を2回観たのですが、観れば観るほどおもしろい。気に入った点は、まずシナリオですね。原作とは味が違う。コメディ色が強く、華がある。やはり映画は華がなければいけません。年間150本程映画を観る私が言うのですから相当出来が良い作品だと言えます。大竹さんははまり役です。他の役者さんは考えられません」と絶賛した。

そして、鶴橋監督は「映画の公開を前に、未決の囚人のような気持ちです。公開し、執行猶予くらいになったらいいと思います。ここにいらっしゃるのは大好きな役者さんばかり。またこの人たちと映画を撮りたいものです。鶴瓶さんはとてもきれいな尻をしていました。地球が回っているようだと感じた。あのきれいな尻を撮れたので大満足です」とコメントをして、大阪らしい賑やかな会見が幕を閉じた。

映画「後妻業の女」は、8月27日(土)よりTOHOシネマズ梅田ほか全国の上映劇場で公開される。【関西ウォーカー】

注目情報