7月15日(金)、滋賀県大津市の琵琶湖ホテルに「日本料理・天麩羅・鮨・鉄板焼 おおみ」がオープンする。これは以前からあった「日本料理・鉄板焼・寿司 おおみ」を全面的に改装した店で、2015年7月にオープンした「イタリアンダイニング ベルラーゴ」に続く、大規模なレストランのリニューアルとなる。
店のコンセプトは「恩湖知新(おんこちしん)」。「温故知新」を踏まえた造語だが、米や水をはじめ、湖の豊かな恩恵と和食の伝統を守りながら、現代のニーズにも合わせた料理や味わいを提供しようという志を表現している。
湖側には大きな窓が開け、開放的な雰囲気。窓の外の庭は石と植栽で琵琶湖のさざ波が表現されている。店内で目立つのは琵琶湖の葭(ヨシ)を使った壁のオブジェ。群生する葭は琵琶湖の原風景。店の中央に設けられた割烹カウンターに座れば、向こうの壁に山の絵が描かれ、琵琶湖の葭越しに見える比叡の山並みを表現している。
このカウンターでは昼はエビや琵琶湖の稚鮎などを目の前で揚げる天麩羅を提供。天麩羅全10品を含む「天麩羅コース 銀冠(ぎんかむろ)」は5000円。また、素材にこだわった江戸前鮨も提供。こちらはランチ3500円から。料理に加え、職人の手さばきやおしゃべりも、味わいの一つだ。
「日本料理 おおみ」では料理人が工夫を凝らした日本料理を味わえる。料理長こだわりの「箱庭八寸」は見た目も美しい一品。料理で作った庭園のような世界が箱の中に広がる。また、会席料理では席に着くと月替わりの出汁を提供してくれる。口に含めば、丁寧に取った出汁の味と香りがじんわりと広がる。ランチは2900円から、ディナーは5800円から。
さらに、近江牛や国産牛の鉄板会席が堪能できる「鉄板焼おおみ」も。地元産の新鮮な魚介や野菜なども加わり、地産地消にこだわった鉄板会席だ。ランチは4000円から、ディナーは9000円から。
また、目を見張るのが日本酒の品ぞろえ。滋賀県にある33の酒蔵の地酒や、棚田米で作られた琵琶湖ホテルオリジナルの「里山 酒のしずく」などがそろい、料理との相性も抜群。
近江米と滋賀の水で作られた地酒と、地元の厳選食材で湖の恵みを存分に感じられる店の誕生だ。
【取材・文=関西ウォーカー 鳴川和代】
鳴川和代