TOYOTA86は、トヨタ自動車と富士重工業(スバル)が共同開発したFR(フロントエンジン・リアドライブ)スポーツカー。プロレーサーの脇阪寿一がプロデュースしたこの86の特別試乗会が、富士スピードウェイ ショートコースで7月31日に開催された。この「走れ、86。特別試乗会」は、7月~9月に全国6サーキット場で開催され、応募者の中から抽選で合計100名が、マイナーチェンジした新型86を試乗・体感できるもの。
まず初めに、体験プログラムを監修したプロレーサーの脇阪寿一、講師陣の佐藤久実、蒲生尚弥、中山雄一が86に乗ってさっそうと登場し、4人によるデモンストレーションレースが行われると、来場者のテンションは一気にあがった。この後、開発責任者の多田哲哉も加わり楽しいトークショーが行われた。デモレースでトップを飾った佐藤は「この短いコースでも、ヘアピンからの上りで加速性能の良さがわかる」と86の魅力を語った。
試乗会には、応募者の中から90倍という狭き門をくぐり抜けた幸運な16名が参加。このイベントの一番の魅力は、レーシングコースで約1時間半たっぷりと試走ができ、プロから直に運転上達のアドバイスをもらうことができるという点だろう。さらに、86のグレード別の乗り比べ、レーサーの先導での走行の他、プロレーサーの運転する車の助手席に乗るサーキットタクシーの体験もあり、参加者は86の魅力と走る楽しさを存分に体感することができた。
「走れ、86。特別試乗会」は、今回の富士スピードウェイを皮切りに全国6ヶ所で順次開催する。8月9日(火)美浜サーキット(愛知県)、8月17日(水)セントラルサーキット(兵庫県)、8月25日(木)十勝スピードウェイ ジュニアコース(北海道)、9月7日(水)中山サーキット(岡山県)、9月16日(金)エビスサーキット 西コース(福島県)を予定している。すでに試乗会の抽選は終わっているが見学は可能だ。プロレーサーと間近で交流したり、技術者やインストラクターから貴重な話を聞いたりすることができるので、興味のある方は、行ってみてはいかがだろうか。
また今回の会場となった富士スピードウェイには、国際レース対応のレーシングコースの他、ドリフトコースやジムカーナコース、気軽に楽しめるカートコース、レストランも用意されている。壮大な富士山をバックに、1日たっぷり楽しむことができるので家族連れにもおすすめだ。【東京ウォーカー/清水明恵】
清水明恵