JR西日本の「走るホテル」瑞風、先頭車両搬入

関西ウォーカー

JR西日本が来春の運行を目指して準備中の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の先頭車両がこのほど完成。8月15日、網干総合車輌所宮原支所の車両基地に搬入され、報道陣にその姿が公開された。

トワイライトエクスプレス瑞風は本来、美しい深緑色の車両だが、今回公開された車両は黒色にラッピングされている。これは、今後の試験走行などの際に傷や汚れが付くのを防ぐため。だが、黒色のラッピングを通してもその姿が印象的だ。特に目につくのが先頭車両と最後尾の車両に設けられた展望デッキ。

車両の設計を担当したJR西日本車両部車両設計室の大森正樹課長は「瑞風は展望デッキが特徴。その名の通り風を感じてもらえる列車になる」と自信のほどをのぞかせる。また「走るホテル」と呼ばれるほどの豪華さも注目をの的だ。「ホテルのようにくつろげる空間作りという点で、設計に苦労した」と振り返る。

今回は先頭と最後尾の1号車、10号車のほか2号車、9号車も登場、連結の模様なども披露された。残りの車両も今後順次完成予定で、来年春の運行開始がいまから楽しみだ。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

鳴川和代

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