くじで1等が当たったら、親や恋人に伝える?

東京ウォーカー

いよいよ本日はサマージャンボの当せん発表日。1等2億円が39本、2等1億円が39本と不況下での一発逆転を狙ってワクワクしている人も多いと思います。もし1等が当せんしたら、あなたは親や恋人、友人に当たったことを伝えますか? そして今の会社を辞めますか? …そんな疑問に答えてくれるおもしろいデータを見つけました。

それは「BIG6億円攻略ガイド」を運営するフロムワンが行った「BIGで最高当せん金額の1等6億円に当せんしたら」という調査。全国の20代〜50代の男女を中心に実施したアンケートの回答からは“億単位のお金が当たったら!”の揺れ動く“妄想”が見えてきます。

まずは、当たったことを誰かに告げるか、という基本中の基本の問題について。「6億円が当たった場合、誰に伝えるか」(複数回答可)という質問では、実に28.6%の人が「誰にも言わない」と答えています。「伝える」と答えた人は、親・兄弟が39.2%、配偶者・恋人が52%。親友は5.6%で、会社の同僚は1.6%という結果が出ました。

もう少し詳しく見ていくと、おもしろいのは「誰にも言わない」のは男性34%、女性23.2%と、男性が女性を10%以上も上回っています。どちらかというと“しっかり者”のイメージがある女性のほうが「誰にも言わない」気がしますが、案外ガッポリ一人でため込むのは男性のほうが多いようです。同様に配偶者や恋人にも、女性は56%の人が伝えるのに対し、男性は48%。恋人や妻に対しても半分以上の男性が秘密にしておくという衝撃の(?)結果が。いつも小遣い制で悲鳴を上げているサラリーマンの、ささやかな抵抗なのかもしれません。

6億円に当せんしたらいくら貯金するか、というデータもあります。「6億全額貯金」という人は、男女ほぼ同じで19%前後。「全額貯金できる=今の暮らしが安定」でしょうから、不況と言っても約2割の人はまだ余裕があるんですね。おもしろいのは、「5億円貯金する」組が47%と一番多いこと。おそらく「1億使ってもまだ5億!」という、どこかの宣伝文句で聞いたような心理状態は、やはり圧倒的に強いようです。逆に「一銭も貯金しない!」という“豪のモノ”は男性4.4%、女性は1.2%。果たして何をして「6億円使い切る」のでしょう……。

そして「6億円当たった」場合の“最大の選択(誘惑)”とも言える「仕事を辞める?」はどうなっているのでしょう。「仕事を辞めて6億円で生活する!」と夢の“リタイア・ライフ”を妄想する人は……11.2%。あれ?意外に少ないような。ただ「今の仕事を辞めて起業する」(5.0%)や、「他の仕事をする」(9.4%)も合わせると25.6%となり、およそ4分の1が今の仕事辞めると答えています。逆に今の仕事を続ける、と答えた人の数は44.6%で、不況の影響か、たとえ6億円を手にしても半数近くの人は今の仕事を続けるようです。すぐさま辞めて旅行に出るであろう記者には意外な結果でしたが、いかがでしょう?

フリー回答に目を向けてみると、今度は年齢別の志向の違いが見受けられます。「6億円を何に使うか」という設問に、バブル世代の40代はイケイケな答えがズラリ。「ヨット購入」(40代男性)、「海外移住」(40代男性)、「好き勝手使いまくる」(40代男性)、「離婚する」(40代女性)。……40代はいろいろな意味でアグレッシブです。

一方で、20代に目を移すと、「もっと駅が近く、キッチンが充実した部屋を借りる」(20代女性)、「公共料金、定期預金に」(20代女性)、「必要以上の贅沢をしないが、薄型テレビやハイブリッドカーを購入する」(20代男性)、「生活費にあて、ニート生活」(20代男性)…と、どこか地に足がついた(?)慎ましやかな回答が目立ちます。もちろん「競走馬に出資する」(20代男性)と夢のある使い方もありましたが、堅実な答えが本当に多い。最近よく耳にする“草食系”の若者は、6億円が転がりこんできても、“肉食系”に豹変することはないようです。

アンケートの500人の回答を見てきて、ひとつだけ確かなのは、宝くじやBIGなど、高額当せんくじは“当たった場合の妄想をしている時が一番楽しい”ということでしょうか。みなさんに幸運が訪れますように!【東京ウォーカー】

注目情報