■やついいちろうの勝手に湯シュラン(21)
大田区は東京都で一番銭湯が多くて、61軒も区内にあるんですよ。さらに温泉が湧いている銭湯はなんと15軒以上も! その一つが「第二日の出湯」さん。
脱衣場の天井は高くて広々。立派な庭と池があり、たくさんのコイが優雅に泳いでいます。浴場の立派な富士山のペンキ絵は、いまは亡き、ペンキ画の巨匠・早川利光絵師の作品。西伊豆から眺めた富士山で、男湯と女湯をまたいで描かれています。重炭酸ナトリウムの黒湯はぬめりけがあり、肌がスベスベに! さらに半月ごとに男湯と女湯が入れ替わる露天風呂まであります。自慢の庭と池が一望できる露天風呂は、何分でも入っていられる心地よさでした。
小学生の正太と大稀は近所の相生小学校に通う5年生。正太はよく銭湯に来るらしく「家の風呂は狭いけど、銭湯は広くて気持ちいい〜」と江戸っ子らしい発言。大稀も「銭湯のお湯はちょっぴり熱いけど、知らないオジサンたちを見ているとおもしろい」とすっかり銭湯の魅力にハマった様子。こうやって銭湯の文化は、確実に受け継がれているんですね〜(納得!)。【東京ウォーカー7/21発売号に掲載】