2016年8月5日(金)~7日(日)、お台場・青海周辺エリアで、世界最大のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016(TIF2016)」が開催されました。7回目を迎えた今年は、これまでの2日間から3日間へと規模を拡大。出演アイドル数301組1492人、来場者数75978人と、ともに過去最高を記録しました。
今回はTIFに初参戦!各日8ヶ所で同時進行されるステージを朝から晩まで駆け回り、総力取材を敢行しました。当連載で応援企画として紹介した「大阪☆春夏秋冬」「KRD8」「Jeanne Maria」などの関西アイドルを中心にレポートします!
●初日
午前9時45分、「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏が、今年新設されたSHIP STAGEにソロで登場!あーりんのアイドルオーラ全開のステージで、TIF2016が華々しく開幕した。
関西アイドルで唯一、メインとなるHOT STAGEでライブを行ったのは、昨年のTIFで、その名を轟かせた「大阪☆春夏秋冬」(略称:しゅかしゅん)。平日の10時台にも関わらず、観客が続々と押し寄せ、会場のZepp DiverCityのフロアは満員に。観客を一瞬にして“しゅかしゅんワールド”へと引き込む圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。観客と一体となったヘッドバンギングも圧巻。進化し続けるしゅかしゅんから目が離せない。
DMM.yellでの企画で、TIF初出場の切符を掴んだ「Lovelys!!!!」(アップフロント関西所属)は、野外のFESTIVAL STAGEに登場!『いちばん大事なこと』、『OH YEAH』、『アニバーサリー』のトリプル神曲で、確かな実力を披露。悲願のステージに立った3人の笑顔が夏の太陽よりも眩しかった。Lovelys!!!!にとって、また新たなアニバーサリーが加わった。
同企画で、親交が深いLovelys!!!!とエールを送り合い、ソロとしては最後のTIF出場を果たした、<まいにゃ>こと「小桃音まい」。雨女として有名な彼女らしくない青空の下、代名詞ともいえる“民族大移動”パフォーマンスで、存在感をアピールした。来年は新ユニット「桃色革命」として必ず帰って来るだろう。まいにゃのいないTIFなんて、ありえない。
今春結成されたばかりの「on and Go!」(読み:おなご)は、大阪のリアル女子高生アイドルユニット「SO.ON project」のOG3人と、現役生2人から成る5人の精鋭。ハツラツとしたステージで、爪痕を残した。なにわのおなごたちの今後の成長ぶりに注目してほしい。
●2日目
今年5月、広島で開催されたTIFのスピンオフイベントで優勝し、本選出場の権利をもぎとった「KRD8」。そのイベントで必ず言うと約束した「兵庫県姫路市から来ました、KRD8です!」の挨拶からFESTIVAL STAGEでのライブをスタートさせると、15分の持ち時間で、ユニット曲を織り交ぜるなど、攻めのセトリで観客を魅了した。その後、フジテレビ本社1F広場に設けられたDREAM STAGEにも登場!紅白の巫女さんふうの衣装も鮮烈な印象を残したに違いない。
「Jeanne Maria」は、夏らしくヒマワリをあしらった、キュートな新衣装で登場!9人全員が得意とするアクロバットを駆使したパフォーマンスで、観客の度肝を抜いた。今回のステージはFESTIVAL STAGEでの1回のみ。来年は様々なステージで、もっとたくさんの方々に観ていただきたい。彼女たちは大きなステージになればなるほど輝ける。
TIFの象徴的な野外ステージSMILE GARDENには、「たこやきレインボー」(略称:たこ虹)が登場!大阪環状線の駅名を連呼するなど、関西色が濃い自己紹介ソング『絶唱!なにわで生まれた少女たち』が、お台場の空に響き渡った時、同じ関西人の一人として、誇らしげな気分になった。たこ虹ちゃん、おおきに!
当連載でもおなじみ、京都発の4人組「ミライスカート」(略称:ミラスカ)は、炎天下のDREAM STAGEで、清楚かつ上品な、はんなり感溢れるパフォーマンスを披露。それはまさに一服の清涼剤だった。出番がない前日も、会場内でメンバー自らチラシを配布し、来場者にアピール。それがきっかけでミラスカのライブを観た人もきっと多かったはず。
HOT STAGEのトリを務めたのは「欅坂46」。もちろん会場は超満員。報道陣の数も圧倒的に多く、今最も勢いのあるアイドルグループであることは間違いない。『サイレントマジョリティー』のシンクロ率の高いダンス、『手を繋いで帰ろうか』の芝居仕立ての振付など、1曲ごとに全く違う世界観で繰り広げられる“欅坂46劇場”に釘づけの30分。ワンマンライブが早く観たい!
●3日目
HOT STAGEでは、午前中から「SKE48」、「NGT48」が立て続けに登場!
SKE48は松井珠理奈が不在ながら、須田亜香里を中心とした16人で、大ヒット曲の数々を1halfサイズで畳み掛けるなど30分で8曲を披露!結成9年目の貫禄が漂う、圧巻のパフォーマンスだった。
昨年の夏に誕生したNGT48はTIF初出場!北原里英キャプテンが「新潟から来ました、NGT48です。今日はお手柔らかにお願いします。」と控えめに挨拶。『言い訳Maybe』、『ヘビーローテーション』など、AKB48の鉄板ソングをフレッシュに披露。ラストはオリジナル曲『Maxとき315号』で締め括り、中井りかは投げキッスをしてステージからハケていった。さすが“NGTの釣り師”。メジャーデビューが待ち遠しい。
「大阪☆春夏秋冬」は、フジテレビ湾岸スタジオ屋上のSKY STAGEに登場!3日目にして初めてその場所に足を運んだ私は、想像よりはるかに広い開放的なスペースと、屋上から見渡せる美しい景色に感動しながら、しゅかしゅんの熱いライブを堪能。1日中SKY STAGEにいるファンが多いことも納得できる。
HOT STAGEで行われたグランドフィナーレでは、「よゐこ」の濱口さんと、「安田大サーカス」のクロちゃんがMCを担当。「PASSPO☆」と「アイドルネッサンス」、「ベイビーレイズJAPAN」と「わーすた」などのコラボユニットが次々とライブを披露。最後は『Yeah!めっちゃホリディ』(松浦亜弥)を全員で大合唱!ステージ上が全てアイドルで埋め尽くされた。
こうして閉幕したTIF2016。
他にも、SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、GEMなどのアイスト勢、こぶしファクトリー、つばきファクトリーなどのハロプロ勢、チームしゃちほこ、ときめき♡宣伝部などのスタダ勢、東京パフォーマンスドール、アップアップガールズ(仮)、チャオ ベッラ チンクエッティ、アイドルネッサンス、まなみのりさ、志田サマー新井サマー、ハコイリ♡ムスメ、さんみゅ~、バニラビーンズ、夢みるアドレセンス、サンミニ、まねきケチャ、9nine、マジカル・パンチラインなど、のべ46組のステージを見届けました。
めっちゃ暑かった。めっちゃ疲れた。でもやっぱり…アイドル最高!
【取材・文・撮影=ポッター平井】
ポッター平井