北海道の大地に新型86がついにやってきた!欧州では「GTR」として認知されているTOYOTA 86は、スポーツカーとして日本国内でも人気のある車種だ。この度後期型としての新型86が完成し、その特別試乗会が8月25日十勝スピードウェイにて開催された。十勝スピードウェイは、雄大な自然の中にある国際基準のレーシングサーキット。自然の中にある風景は、ヨーロッパのサーキットを思わせる。当日は約90倍の一般応募の倍率をくぐり抜けた16名の参加者が地元帯広・十勝をはじめ、札幌、函館、旭川など全道各地から参集し憧れの新型86と対面!ワクワクながらも緊張した面持ちでオープニングを迎えた。
今回の講師はTOYOTA GAZOO Racing(TGR)から、テレビなどでお馴染みのSUPER GTチーム監督 脇阪寿一、先日のツインリンクもてぎでのスーパーフォーミュラ第4戦で初優勝した関口雄飛、GT300にてプリウスで闘う期待のレーサー中山雄一がつとめ、奇しくも1996年、2011年、2013年のF3チャンピオンが揃った!
オープニング後、早速コースに出て新型86に乗車。プロレーサーのお手本を体感しながら、レース用のブレーキングとコーナリングの基本走行練習へ。ブレーキング練習では、脇阪から一人一人にアドバイス、というか爆笑トークをもらい、充実した時間を過ごした。その後はお待ちかねのサーキットコース走行へ。ペースカーに先導され、理想のライン取りとコーナーワークを身につけた。その後のランチタイムは、プロレーサーたちを囲んでの嬉しいひと時。ここでも脇阪の爆笑トークが炸裂した。
午後は講師3人によるガチンコレースバトル。さすがプロのレースドライバーといった、カーレースの魅力を存分に感じさせてくれる。3周のレースを制したのは、最後方3番グリッドから追い上げた脇阪。今回のレースで使用した3台のうち2台が前期型の86で、新型は1台のみ。その1台を最も先輩の脇阪が大人げなくゲットし、さらに新型にしか搭載されていない新機能「TRACKモード」をONにしていたことも判明!このTRACKモードは、コントロール領域を残しながらスピン挙動の緩和をサポートするというもの。脇阪曰く「TRACKモードにすると挙動がすごく安定する。コーナリングするたびに笑いが止まらなかったぐらいこの機能はすばらしい!前期型と乗り比べるとその良さがよくわかる」とのこと。新型86の良さを自身の体感でもって伝えるという何ともにくいパフォーマンス。「トルクの力が強い。フィーリングが凄くいい」、「走りが気持ちいい。素晴らしい!」といった参加者からの感想からも、新型86の性能の良さをうかがい知ることができた。参加者にとっては最高の時間となった今回の「走れ、86。特別試乗会」。その走行性能だけでなく、フォルムやデザインからも間違いなく注目を集める車だ。街で見かけた際には見入ってしまいそうで楽しみだ!
「走れ、86。特別試乗会」は残りあと2回、9月7日(水)の岡山県の中山サーキット、9月16日(金)の福島県のエビスサーキット 西コースでの開催が予定されている。試乗会の抽選は既に終了しているが、見学は可能。【ウォーカープラス編集部/くまぞう】
くまぞう