9月20日、NHK大阪放送局で連続テレビ小説の新旧のヒロインによる「バトンタッチセレモニー」が行われた。
登場したのは20日までで145回を数え、人気を博している「とと姉ちゃん」のヒロイン・高畑充希と、10月3日(月)から放送の平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロイン・芳根京子。最初にお互いに花束を贈呈した後、プレゼントを交換した。
高畠から芳根に贈られたのは万年筆。常子(高畑)が、文章を一生の仕事にした「とと姉ちゃん」戦後編を象徴するものとして選ばれた。芳根は「台本などに書き込みをするときに使いたい」と大喜び。
一方、芳根から高畑には「べっぴんさん」の撮影に協力している神戸の職人が手作りした台本サイズのブックカバーが贈られた。「とと姉ちゃん」のロゴマークやべっぴんさんを象徴する四つ葉のクローバーの刺しゅうやアップリケがあしらわれたブックカバーはオリジナル。世界に一つだけの思いを込めた品=「べっぴん」とあって、高畑も「さっそく使います」と思わず笑顔に。
また、今回のバトンタッチセレモニーからは本物のバトンタッチも行われることとなった。これはリオデジャネイロオリンピックの男子400メートルリレーで日本チームが見事銀メダルに輝いたことにあやかったとか。バトンはこの日のために特別に作られた、銀色のビーズで彩られたあでやかなもの。桐の箱に入れられ、担当者も白い手袋で扱うほど慎重に運ばれたバトンが、同時代を生きたヒロイン間でパスされた。
高畑はこれから長丁場を駆け抜ける芳根に対し「しんどくなったら、みんなに甘えて。がんばれ」とエールを送った。芳根は「高畑さんのアドバイスを頭に入れて、たくさん甘えて最後まで走りぬきたい」と応じた。
「べっぴんさん」は神戸を舞台に、子供服作りで戦後を駆け抜けたヒロイン・すみれと、その家族の物語を描く。
「とと姉ちゃん」は10月1日(土)まで放送中。「べっぴんさん」は10月3日(月)から2017年4月1日(土)まで全151回の放送予定。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】
鳴川和代