9月11日から「真田十勇士」の舞台が東京で開幕、早くも舞台写真が到着した!そして22日からは、映画が全国超拡大公開(東京:丸の内ピカデリー、大阪:大阪ステーションシティシネマほか全国公開)だ。このWプロジェクトの超大作、10月には大阪で大千秋楽を迎える舞台がいよいよ上陸する。
脚本・マキノノゾミ、演出・堤 幸彦、主演・中村勘九郎。おもしろくないわけがない。「嘘も突き通せば真実になる」をテーマに、虚像と実像のギャップに悩む真田幸村と出会った抜け忍びの猿飛佐助が、霧隠才蔵ら十勇士を集め、幸村を本物の天下の名将にするという奇想天外な物語。徳川VS豊臣の最終決戦となる大坂冬の陣・夏の陣で大暴れする真田十勇士を描くド派手なアクション時代劇だ。
【2014年、初演の舞台】
超大作は、2014年の舞台から始まった。映像テクを舞台に融合させた堤演出が、さすがの手腕。特に大坂城での軍議のシーン。円陣を組んで座る登場人物たちの盆(舞台)が回り、同時に大坂城からの眺めを映す映像背景も360度回る。まるで、観客も大坂城の中にいるような臨場感だ。合戦シーンも、装置を人力で豪快に動かし、そこにプロジェクションマッピングで映像を投射。また、佐助が分身の術のように映像で何人も登場したり、空中を駆けるシーンは床スレスレに飛ぶワイヤーアクションで笑いを誘ったり。アナログと最先端技術を巧みに組み合わせ、立体的にダイナミックに魅せる演出。楽しんでいたでしょう、堤監督。出演者も舞台狭しと走る、跳ぶ、戦う。勘九郎は3時間半、ほぼしゃべり続け駆け回り「体重が3~4キロ減るぐらいハードな舞台。汗が舞台上で水たまりみたいに“汗だまり”になって、すべるんですよ。転がる時に拭いてました(笑)」。
【映画化へ】
“嘘も突き通せば真実になる”。映画では、そこに親子愛というテーマも加わって繰り広げられ、大坂の陣の合戦を中心に、映画ならではのスペクタクルな魅力が炸裂する。軽快さに猛ダッシュも加えた勘九郎、初演の舞台が初時代劇だった松坂桃李も空を飛んで続投。舞台を経た堤監督、本家本元の映像ではより一層、やりたい放題、な。大規模セットを組んだ出城・真田丸、その合戦シーンに総勢500名以上のエキストラ、爆破シーンの数々、そして本物の大阪城でのロケ…。久しぶりにド迫力の日本映画の登場だ。まさに「盆と正月がいっしょに来たような作品」。そう言った勘九郎は「是非やらせてと直談判して」火だるまになるシーンも。冬の和歌山で吹きっさらしの中、夏の陣のロケ。馬と一緒に全力疾走し、荒野を駆け抜ける。「みんな戦場にいる感じの撮影。緊張感は半端じゃなかった」。松平健、大竹しのぶ、大島優子など映画版の豪華キャストはもとより、「友人と言うより戦友ですね」と語る舞台を経た十勇士らのチームワークが撮影を支えた。
【そして舞台再び!】
出演者は初演、映画、再演と、一部キャスト替えや役替わりがある。初演と映画で槍の使い手・由利鎌之助を演じた加藤和樹が、今回は松坂に変わり霧隠才蔵に。「びっくりでした。でも、桃李にも良かったと言われるように、見ていて惚れ惚れするような才蔵を作り上げないと」と、注目の役に取り組む。「今回は、お客さんの期待度も上がっている分、その期待感をもっといい意味で裏切るようなものにと、堤監督も僕らも思っています」。
また、女忍者・火垂(ほたる)役には、初参加でAKB48卒業後の初舞台となる篠田麻里子。映画で同じ役の大島と「仲間として同じ作品に出るのだから、お互いに盛り上げていこう」と話し、毎日のランニングや10本の100mダッシュで体を作って臨む。「映画と舞台の『真田十勇士』は、一緒で別物。さまざまな魅力があるので、両方見ていただきたいです。舞台では、スピード感や生のアクションを楽しんでもらえたら」と語る。
映画では十勇士の出会うシーンがアニメで紹介されるが、舞台では実際に演じる1幕の見どころだ。「より十勇士1人1人のキャラクターに感情移入して観てもらえます」と勘九郎。「映画と連動する部分など、さらにパワーアップした舞台を楽しんでいただきたい」。映画と舞台を観れば、より一層楽しめる「真田十勇士」。初演以上の興奮は必至だ!
【お得情報!!】
10月16日(日)~22日(土)の「真田十勇士」舞台公演(一部除外公演あり)で、公演チケットにグルメチケット引換券が付いたセット券を販売!
グルメチケットは1,000円分、劇場近くにある阪急西宮ガーデンズの40店舗で利用できる。公演前に劇場窓口で引き換えてご飯食べたり、公演後に友人とお茶飲みながら感動を共有したり。「真田十勇士」が、より一層楽しめる!
発売期間:9月26日(月)~10月10日(祝)
取り扱い:ぴあ、イープラス、ローソン 詳細はHPで。
エンタメライター・はーこ