ネイルアーティストがアートに挑戦した作品展

関西ウォーカー

9月27日(火)~29日(木)、ネイルアーティストとして20 年活動を続けるアーティスト・rossa(ローサ)のクリエーションを一覧できる rossa vona個展「la lune(ラ・リュンヌ)」が、大阪・淀屋橋駅の近くにあるKPO(オービット淀屋橋)ビルの4階で開催される。個展の開催として初めて。

今回展示されるのは、アーティスト・rossaとして、抽象的で跳躍的なネイルの枠を超えたパネルアート作品。これまで指先の上で描いてきた小さな宇宙を、より大きなパネルに表現したいという強い想いで作品が生み出された。元来より複雑な多色使いの表現に魅了され、繊細さと大胆さを合わせた自身の感性と技術を活かし表現している。

ポスターサイズのものから、ミニパネルまで20点あまりが展示予定だが、なかでも注目の作品は、個展名と同タイトルの新作「la lune(ラ・リュンヌ)」。同作品は、陰と陽、光と影、男と女、愛と憎、生と死、輪廻転生、世の万物の対局を二つで一対のキャンバスとして捉え、月に掲げたもので、人物やモノ、歴史や音楽、記念日の祝画など、『カタチにないもの』に敬意を表しアートに投影するrossa 独自の世界観が表現されている。

また、大きな壁面に展開する大小の作品群は、2015京都で発表した「IMA RIMPA 展」での琳派作品の代表的な風神雷神図からオマージュしたもので、風神雷神全10片のネイル作品を今回パネルアートとして展示している。

入場無料で、開催時間は12時~19時。作家として情熱の込もった作品・演出を体感しに、ぜひ淀屋橋に足を運んでみよう。

【文=関西ウォーカー編集部 小笠智子】

小笠智子

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