10月3日にスタートしたNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の放送開始に合わせ、ドラマの舞台となる神戸市内でラッピングバスが運行を開始。同日の10:00からは車両のお披露目セレモニーが開かれ、ヒロインの坂東すみれ役を演じる芳根京子さんのほか、共演する谷村美月さん、百田夏奈子さん、土村 芳さんの4人が参加した。
「べっぴんさん」は、昭和の初めに神戸に生まれ、戦後の焼け跡の中で子供服作りに奮闘するヒロインを描く。
出演者4人は、ラッピングバスに乗って登場。芳根さんは「今日の放送開始を迎えてワクワクと緊張、やっと見てもらえるという気持ちがあります。5月末から撮影を開始し、毎日、丁寧に丁寧に作ってきた作品。最後の放送まで、精一杯すみれという女性を演じていきたい」と心境を語った。
この日初めてラッピングバスを見た4人。芳根さんは「このバスをみて作品を知っていただく方も多いと思います。これでべっぴんさんの輪が広がれば」と笑顔。百田さんは「普段からラッピングバスを見ると写真を撮りたくなるので、町で見つけたら写真を撮ります!」、土村さんは「こんなに大きな自分の顔を見たのははじめてでびっくりしてます」とコメントし、会場を和ませた。
神戸の印象ついて聞かれ、芳根さんは「人の優しさに感動しました。いろんな人に頑張ってねと声をかけていただいて、とても嬉しかったです。」、百田さんは「歴史がすごくたくさん詰まった場所。当時の人の暮らしや思っていたことを考えてみたんですけど、まだ答えは見つかりません。答えを探しながら撮影に臨みたいです。」、土村さんは「洋風の建物ばかりのイメージでしたが、実はモスクや日本家屋など、いろんな文化が一つの街に詰まった場所。昔からある建物を大事にしようという想いを感じました。」、谷村は「人が優しく、安心できる街だと感じました。」とそれぞれコメントした。
収録中の雰囲気や出演者の印象に話が及ぶと、百田さんは「夜になると谷村さんが変な動きをする時間帯がある」と暴露。芳根さんが「そうそう、谷村さんの動きが変わると、今日もこの時間が来たぞと思いますね」と続くと、谷村さんは「そう思っていることを初めて知りました!」と応じた。土村さんは「谷村さんの動きを見て楽しくなったり、みんなで一列になって肩もみをすることも。一番後ろだと誰にももんでもらえないので、ちゃんと向きを変えてまんべんなくやります。」とコメント。出演者同士の結束力の強さを伺わせた。
ラッピングバスは神戸市バスと異人館など神戸の観光地を巡る「シティー・ループ」で、放送期間中の来年3月末まで走る予定。
【取材・文・撮影=ライター油井康子】
油井康子