「京都国際映画祭」が、10月13日に開幕した。京都市内各所で、10月16日(日)までの4日間、映画の上映、アート作品の展示、ワークショップなど、さまざまなイベントが催される。
同映画祭は、京都映画祭からその伝統と志を引き継ぎ、今年で3回目を迎える。“映画もアートもその他もぜんぶ”をテーマとし、京都の歴史や伝統を踏まえつつ新たな文化の創造を目指す。
初日には、元離宮二条城で開催されるオープニングセレモニーの直前に会見が行われ、木村祐一、トレンディエンジェル、すっちー、金子ノブアキ、内田裕也、名取裕子など、映画を出展している多くの芸能人が登壇。作品の見どころや意気込みを語った。
よしもと新喜劇映画「商店街戦争~SUCHICO」を出品しているすっちーは、「今回アクションがふんだんに取り入れられているのですが、吉本新喜劇のルールのなかで、人が死んではいけないというルールがありまして。そこを何とかクリアするために、内容にかなり無理があります(笑)。何か所か“これ死んだな”ってところがあるのですが、無理やり生きてます(笑)。そのあたりも見どころですね」と、人を楽しませる新喜劇らしい、ルールに乗っ取った映画であるという秘話を披露した。
「劇場版 新・ミナミの帝王」に出演の板尾創路は、役作りに関して質問されると、「女子高生に翻弄される和菓子屋の店主の役なのですが。和菓子屋の店主の役作りって…、やりようがない(笑)」と本音を漏らして会場の笑いを誘い、「いろんな人いてますしね(笑)」とすっちーも賛同していた。
また、主人公である女子高生がある日突然“モノ”と話せるようになり、その主人公が経験する友情や夢などを描く青春映画「愛MY」で、その“モノ”の声で出演しているはずのトレンディエンジェルは、「主人公とある日入れ替わって、隕石が落ちてくる。あ、“君の名は。”と間違えてました」と第一声からボケた斎藤は「役作りに減量をしまして」「前作も出させて頂いて」と終始ボケを入れたコメントで、会場を笑いに包んだ。
今年の同映画祭アンバサダーの大役を担う名取裕子は「回を重ねて規模も大きくなり、ますます京都国際映画祭の色が出てきていますね。ここでなければ見られない作品があり、京都からそのような映画祭ができるということは、私たち日本人にとってとても嬉しいことです」とアンバサダーらしいコメントで挨拶した。
今回、小津安二郎の無声映画や、チャップリンのNG集など本邦初公開のものも予定されており、まさにここでしか見られない作品が集まった今年の京都国際映画祭。元離宮二条城、西本願寺、よしもと祇園花月、TOHOシネマズ二条などさまざまな会場で開催される。
チケットは作品により無料のものから有料のものまであるので、詳細に関しては「京都国際映画祭」の公式HPをチェックしよう。【関西ウォーカー編集部/小笠智子】
小笠智子