廃タイヤを再利用したカバンが登場するなど、リユース (Reuse)をコンセプトにした商品が続々発売されているが、野球グラブや硬式ボールの牛革を再利用したミズノの小物が話題となっている。98年の長野オリンピックをきっかけに11年前から再利用商品の生産を始め、年々アイテム数も売上げも伸びているという。
たとえばグラブの革を使った商品は、商品化にあたって、模様やムラがありグラブには不適格な牛革をこのような小物にすると逆に味がでて“生きる”ことに気づいたという。グラブ革独自の風合いをそのまま残した商品にしたいと、あえて特別な加工をやめて、使うほどになじむグラブ革の特性を活かした商品に仕上げている。
実はこのグラブ革を再利用する取り組みは、今年で10年目。当初はキーホルダーなどの小物からスタートしたが、今年はカラフルなメッシュの編みこみが印象的な札入れや名刺入れが登場。最近は赤やオレンジ、青といった色鮮やかなグラブが増えており、メッシュ部はそれらを組み合わせて編みこんでいるという。また、硬式ボール革を使った小物も揃う。こちらはデザインのかわいらしさが魅力で、選手からいつも頑張って応援してくれるお母さんへのプレゼントとしても人気となっていて、 野球好きには心をくすぐるアイテムだ。
「“永遠の野球少年”におすすめの商品です。今後は女性用のバックなどを製品化したいと考えています」と広報担当者は話す。
そのほかにもミズノでは、野球バット材を再利用したグッズも展開。かつての野球少年はぜひ、懐かしい手ざわりを思い出してみては。【東京ウォーカー】