ボトル用や弁当箱用も!“こだわりスポンジ”が人気

東京ウォーカー

最近、食器洗い用スポンジの種類が増えているようだ。「色柄が豊富になってかわいいものがたくさん出ています。売上も、前年比約2割増しです」というのは、壁一面にスポンジコーナーを設置する渋谷ロフト広報の尾上さん。その理由は大きく2つあるようだ。

1つ目はやはり、最近流行の“弁当男子”や“水筒男子”など弁当需要の増加。「最近は水筒を持ち歩く方が増えているので、柄付きのスポンジがよく売れていますね。中でも特に人気なのは、柄の長さが調節できるタイプ」と尾上さん。売れ筋は「のびるボトルクリーナー(スタンド付)」(683円)。27cmの柄を35cmに伸ばせる柄の先にスポンジが付き、ボトルの底まで洗えるのだ。ほかにも、小さなスポンジ状のものをボトルに入れ、シャカシャカ振ると洗えるアイテムものも出ている。

2つ目は、“内食”需要の増加だ。料理をする機会が増え、「自分のキッチンをかわいく見せたいという人が多いようです」といい、ビジュアル重視のかわいいスポンジが人気を呼んでいる。オープンキッチンが増えたことも影響しているようで「おはなスポンジ」(248円)や「ちょうちょスポンジ」(290円)など花や動物の形をしたカラフルなものは、手ごろ感もあり、人気だ。

ほかにも、“洗剤を付けずに洗える”スポンジも増えつつある。それでキレイになるの?思うかもしれないが、特殊加工で表面に凹凸を作り、洗剤がなくても洗えるようになっているのだ。記者の周りにも洗剤を使わずに食器洗いをしている女性が、“コメのとぎ汁”を併用して洗っているという。これはエコの流れだろう。

一方、キッチン自体の変化も関わっているようだ。

キッチンスポンジのトップメーカー、住友スリーエムでマーケティングを担当している大湯さんによると「全体で見ると、スポンジは横ばいの市場ですが、ライフスタイルの変化に伴い、使用する調理器具や食器類も変化したことでスポンジも変わってきました」という。かまどから台所になり、システムキッチンへ。今ではオープンキッチンやアイランドキッチンなど多様化している。フッ素加工のフライパンや、ル・クルーゼに代表されるような高級な調理器具も定着。同社ではキズを付けにくい「スコッチ・ブライト ハイブリッドスポンジ」シリーズなどをラインナップしている。

キッチン用にも食器用だけでなく、ガス台用、レンジ用なども登場しており、用途に合わせて選べるようになったキッチンスポンジ。自分らしいキッチン作りをしてみてはいかが?【東京ウォーカー】

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