【開国博通信Vol.115】花が落ちて土の中で実を結ぶ食べ物、知ってる?

横浜ウォーカー

すでに風は秋、開国博Y150も残り1か月となったきょうはわたし初の「ヒルサイドエリア」から。「子供と行く」をテーマにレポートしてきたわたしだが、ここにもっと早く来なかったことを後悔! 子供と行くならベイサイドよりヒルサイドだと思う! 入場料も大人¥600、小・中学生¥200…と安い。来場者も親子連れが多いのも納得。体験ものの展示が多いのでぜひ行ってみて。

ヒルサイドはここが横浜かと思うほど、緑が目に鮮やかなところ。セミの声に混じって秋の虫の音が響く。

今回行ってみたのは「ひでじいの畑」。「ひでじい」こと大野英治さんは青葉区在住の72歳の気のいいおじいちゃん。もともと農業とはぜんぜん関係ない仕事をしていて、趣味で家庭菜園をやっていた程度だったそう。

ここではキュウリ、ナス、トマト、サトイモ、冬瓜、カボチャなどなど、さまざまな植物が実を結ぶ様子が見られる。都会に住んでいるとなかなか見ること、触れることのできないちびっこにはぜひ知ってほしい! 

田舎で育ったわたしは畑が身近にあったが、それでも知らないことがいっぱい。たとえば「落花生」。花が咲いて、それがにツルみたいなものが付いて地面に落ち、土にもぐった中で実を結ぶんだって。知ってました?? 知らなかった〜。「だから落花生、読んで字の如しなんですよ」とひでじい。な、なるほど! あとは「ひょうたん」。観賞用だと思ったら、「小さいうちなら甘酢漬けにして食べられるよ。小田原では名物なんだって。これもお客さんから聞いたんだけどね」とのこと。おいしそうだな〜。

来場者を楽しませるために苗木のメーカーと実を結ぶ時期を開催期間に合わせたり、わざとナスや冬瓜を大きくしたり、楽しませる工夫もしているんだそう。

畑の周囲を覆う網は「ハクビシン」よけ。

「初めのころ、なにもしなかったら夜のうちに野菜を食い尽くされてしまって。それからは、1日の終わりには網で畑を覆ってます」

野生のハクビシンが横浜に…。信じられないけれど、まだまだ自然が残っているんですね。

ところでこのおいしそうな野菜たち、買ったりできるんですか?

「土日、小学生以下の子供たちにプレゼントしてるんだよ。私にも小学生の孫がいてかわいいからね。少しずつだけど、午前中に来ればもらえるよ。9月に入ったら畑に入って収穫もしてもらおうと思ってるよ」

おお! それはこのレポートにぴったりの情報! 食育って言葉をよく聞くけれど、これぞ食育。ぜひぜひ行ってみて。【横浜ウォーカーH】

注目情報