菓子やアレルゲン対策も!最近の“非常食事情”とは?

東京ウォーカー

9/1(火)は「防災の日」。毎年その前後は、メディアがこぞって取り上げることもあり、防災グッズの需要がグッと伸びるという。ロッテ「コアラのマーチビスケット」など、“非常食”のお菓子が続々登場して話題を集めているが、最近注目の非常食はどんなものだろう。

防災グッズを専門に扱うWEBショップ「防災館」を運営する相日防災の藤江さんに話を聞いたところ、ポイントは2つあるようだ。

1つは“機能性”。一番人気は、水を注ぐだけで食べられる「アルファ米」だ。湯なら20分前後、水なら1時間ほどでふっくらご飯ができあがる。「栄養面や味を考える人が多く『尾西の五目ごはん』(定価320円)など、具沢山のものが特に人気です」とのこと。また「被災地では水の確保が難しい ので、缶入りパンも人気です。アルファ米と併せて備蓄する人が多いですね」とも。例えば5年という長期保存で人気の「災害備蓄用パン」(3種セット定価1080円)にはプチヴェール、黒豆、オレンジといったフレーバーがあり、子供もよろこんで食べてくれる非常食なのだ。ほかに水や湯の用意がなくても温められる非常食もあるが、こちらは3倍ほどの価格になってしまうのがイタイところ。

興味深いのは、中越地震後に被災者の声を反映して作られた、新潟にある会社「まつや」が製造販売する「ライスるん」(定価300円〜)。「水を確保 するだけで精一杯、お湯なんて…」、「アレルギーのある子供に食べさせられるものが欲しい」といった声を反映したこの商品は、25品目のアレルゲンを排除 したフリーズドライタイプ。ツブ感があまりないおかゆ風で、お年寄りも食べられる。アルファ米のように長時間待つ必要もなく、水を入れてかき混ぜればすぐ に食べられるのも利点だ。

もうひとつのポイントは、“バラエティ”感。「秋葉原で人気がでた『おでん缶』のようなアイテムはよく売れていますね。うちにもカレーうどんやラーメンなどがあります」と藤江さん。前出のコアラのマーチのほか、森永製菓の「マリー缶」や「ミルクキャラメル缶」など菓子メーカーの商品も、おなじみのかわいいパッケージで人気が高い。「被災した際、食事に飽きが来ないようにといろいろな種類を購入される方が多い」という。

東京や東海など、大地震が懸念される地域もあり、防災意識が高まる昨今。「1家族3日分の水と食料は確保するようにしたいですね」と藤江さん。防災の日を機に、備蓄品の賞味期限が切れていないかの確認を含め、今一度、災害の備えを考えてみよう。【東京ウォーカー】

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