8月27日、都内各地で数千名の男子が突然ラブレターを渡されるという事件(?)が起きた。「よかったら読んでください」。笑顔と共に渡されたそのラブレターには、ケータイ番号も記されていたという。
突然の出来事にビックリする者、思わず照れる者、様々な人間ドラマが繰り広げられたのは、渋谷、新宿、品川、秋葉原の4か所。多くの男子がとまどいながらも電話をかけたに違いない。そして、そこから運命のストーリーが……。
なんてことが、実際に起こることはそうそうないわけで…、これは9月3日にコナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)から発売されるニンテンドーDS用ゲームソフト「ラブプラス」のプロモーションイベント。この「ラブプラス」、女の子との運命的な「出会い」から「告白」「デート」…、という恋愛ストーリーを体験できるコミュニケーションゲームである。
さて、突然ラブレターとはなんとも面白いイベントではあるが、なぜコナミはこんな突拍子もない企画に踏み切ったのだろうか。そこには、昨今話題のキーワード「草食男子」の存在があった。
コナミが今イベント前に実施したアンケート調査によると、「自分を草食男子だと思う」人間は64%にのぼり、そのうち「肉食男子になりたい」と答えた者はわずかに22%だったという。ゲンダイの日本男子は半数以上が「肉食男子にはなりたくない草食男子」なのだ。
とはいえ、「告白されたら嬉しい?」の問いに96%が「嬉しい」と、「ラブレターをもらったら嬉しい?」という質問に92%が「嬉しい」と答えたというデータもあり、自分からは攻めないが、女子からのアプローチにはちょっぴり期待しているらしいから面白い。
今企画は、そんな「自分は草食、でも告白は待ってる」というゲンダイの日本男子の願いを叶えるイベントだったというわけだ。それにしても、果たして何人の男子が実際に電話をかけたのだろうか。願いどおり告白された後の草食男子たちの動向が気になるところだ。【東京ウォーカー】