富士山に登る女性が急増しているワケって?

東京ウォーカー

8月末に“お山じまい”を迎えた富士山。アウトドアが注目を集め、“登山ブーム”といわれるなかで、今年も特に“女性登山客”の姿が目に付いたという。

「昨年あたりから、女性が急に増えてきました。7月は落石事故や天候不良があって登山客自体が少なかったのですが、8月は好天に恵まれて15日過ぎからかなり賑わいました」と話すのは富士宮市観光協会の遠藤さん。また、増える“富士登山女子”にはこんな特徴も。

「若い女性だけのグループや、1人で登る女性の方も増えてきています。やっぱり日本一の山に登るという達成感や、山小屋などがあり比較的安全に登れるところも魅力なのでは」(遠藤さん)。

理由の1つとして、近年における“健康志向ブーム”があげられる。健康を気にして、ジムやジョギングなどの1人で行うスポーツを日常に取り入れる女性が増えたことで、スポーツとして抵抗感がなく登山ができるようになった。

「カラフルなアウトドアファッションが増えてきて、登山がオシャレに楽しめるようになったことも理由の1つだと思います」と話すのは、アウトドア用品専門店「L-Breath池袋店」の引間さん。同店では、富士登山用のコーナーを入店してすぐの1Fメインフロアに設置。今年は特に、多くの女性が訪れたという。

「人気のアイテムは靴で、特にサイズに気をつけてオススメしています。また、女性用のアウトドアグッズを販売するフロアがあるんですが、昨年比で150%売上が上がっているんですよ」(引間さん)と話すなど、人気はとどまることを知らない。

かく言う記者も、今年富士山に登った女子の1人。登山中や山小屋で、若い女性グループの姿を多く見かけた。また年代を問わず、ピンクやオレンジ、グリーンなどのオシャレなアウトドアウェアを着て登山する女性が目だっていた。

「実は富士山を世界文化遺産にするためのプロジェクトも活性化していて、今は世界文化遺産の候補に挙げられているんですよ。6月に静岡空港も開港して、遠方からの登山者が利用しやすくなっていて、そこの人気の理由かもしれませんね」と遠藤さん。ますます注目度のあがりそうな富士山、来年のお山開きは7月上旬。気になる人は、しっかり準備をして登山に備えて。【東京ウォーカー】

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