8月期の売上高が6820億円、営業利益1080億円と、過去最高額を達成する見込みのファーストリテイリング。最近もユニクロからディズニーとのコラボアイテムや新素材・ネオレザーなど、矢継ぎ早に新アイテムが発表されている。目指すのは、“世界一のアパレル製造小売業グループ”。この“ユニクロ巨大化計画”ともいえるその戦略は、大きく分けて3つある。
1つ目は、国内大型店の出店ラッシュ。10/2(金)、450坪だった「銀座店」を約700坪に増床するのを筆頭に、10/23(金)には名古屋で都心部初の大型店の誕生となる「名古屋栄店」を、来年2010年春には東京・道玄坂に「渋谷プライム店」(仮称)、さらに同年秋には大阪の心斎橋に日本最大規模の超大型店をオープンする予定だ。ちなみに銀座店では、グループブランドのアイテムもラインナップに加わるという。
また、大型店舗だけでなく百貨店へのテナント出店、エキナカやエキチカの小規模店舗の出店にも意欲を見せている同社。店舗数が飛躍的に伸びることは想像にかたくない。
2つ目はさらに拡大する“アイテム展開”。最注目は新ブランド「ユニクロシューズ」の誕生だ。今までなかった“クツ”のブランドが立ち上がる。詳細は今月中旬に発表となるので楽しみに待ちたい。ほかにも今秋、「g.u.」ブランドの990円シリーズ第3弾の導入や、デザイナー ジル・サンダー氏のデザインによるコレクション「+J」の展開を控えている。
3つ目は、アジアへの大攻勢! すでにロンドンやニューヨークに店舗を構え、10/1にはパリにもグローバル旗艦店が誕生するが、いま、同社が最も注目しているのはアジアでの展開だ。中国・上海市においてグローバル旗艦店を出店することが決定。中国・香港と韓国で、各国とも今期は前期の約2倍の店舗数を出店し、早期に100店舗の実現を目標としている。そして、アジアナンバーワンに成長した後、“世界ナンバーワン”へと飛躍する計画だ。
同社は、2020年の売上高に、国内ユニクロ1兆円、海外ユニクロ3兆円、ほか関連事業で1兆円、トータルで5兆円という強気な目標を掲げる。壮大な夢を追って躍進を続けるユニクロの今後から目が離せない。【東京ウォーカー】