沖縄を舞台に、外国語学校の講師を務める韓国人青年と、旅行会社に勤めるシングルマザーの出会いと恋を描く「いきなり先生になったボクが彼女に恋をした」。ヒロインのさくらを演じた佐々木希さんにとって韓国語のセリフは今回が初めてだったが、自信を持って撮影に臨んだという。
「韓国語の先生にマンツーマンでレッスンしていただいたり、仕事の移動中に韓国語の音源を聞いて覚えました。自信を持って撮影を迎えたんですけど、最初は初心者らしくたどたどしい感じで話さなければいけなかったのが難しく、早くレッスンの成果を披露したいなぁって思っていましたね(笑)」
さくらと恋に落ちるヨンウン役のイェソンさんも日本語のセリフに苦労したようで、撮影中はお互いにアドバイスをし合うことも。
「発音の違いをお互いに直したりしていました。私は劇中でもイェソンさんから教えていただく設定でしたので質問しやすかったですね」とネイティブから教えてもらう韓国語は効果バツグンだったそう。
佐々木さんにとってもうひとつの難題と思われたのが、シングルマザーという設定。だが、これまでにも演じたことがあり、子供の扱いは手慣れたもの。
「自然に親子を演じられるように、息子役の(上地)悠聖くんとは現場に入った時から一緒に遊んで、積極的にコミュニケーションをとっていました。すぐに懐いてくれたのはうれしかったですし、演技が初めてなのに泣いたりしないですごいなと思いましたよ」
本作の撮影が行われたのは今年の1月。そこではなかなか経験できないラッキーな出来事にも遭遇。
「沖縄とはいえ、冬だから寒いと聞いてはいたのですが、それが予想以上で、防寒着を買い足しに行くほどの気温でした。そうしたらある晩、ご飯を食べていると、あられが降ってきたんです。沖縄本島では久しぶりだったらしくて(※39年ぶり)、みんな、“おー!!”ってとても盛り上がっていましたよ」
彼女にとって癒しの存在なのがチワワとプードルの愛犬たち。撮影中は会えなくて寂しかったというが、普段は犬を連れてカフェに行くのがお気に入り。
「長期の宿泊を伴う撮影の時は、親友に犬を預けて写真を送ってもらうのですが、余計に会いたくなってしまうんですよね。カフェには犬と散歩している時にふらっと入ったりすることが多いかな。でも、犬の入店が可能なお店がそんなに多くないので、友人からお店の情報や評判を聞いたりすると、どんなに遠くても車で行ってしまうこともあります」
昨年は舞台にも挑戦するなど、女優としてさらなるステップアップが期待されるが、そんな彼女の今後の目標は?
「今回はコミカルな作風ですが、私の役はコメディの要素が強くなく、バーのマスター役の吹越満さんに笑わされてばかりでした。イェソンさんの演技も楽しそうでうらやましかったので、今度は私が笑わせる方を演じてみたいですね」
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【東京ウォーカー編集部●取材・文=吉川泰弘/撮影=中川容邦/スタイリスト=小松千鶴/ヘアメイク=高橋里帆(Three PEACE)】
編集部