7/11の発売から1か月足らずで国内出荷数が350万本を突破した「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」。その公式ガイドブックが本日、9/11(金)に発売になる。
ソフト発売から2か月、なぜ、今、このタイミングで、“公式”のガイドブックが発売されるのだろう。今回は一足早くその中身を拝見しつつ、検証してみた。
今回の本は「上巻 世界編」(544ページ+三つ折・1470円税込)、「下巻 知識編」(576ページ+三つ折・1575円税込)が同時発売され、厚さはいずれも約2.5cmもあるという辞書並みのもの。なかでも記者が注目したのは、下巻だ。こちらは「コンプリートを目指す冒険者たちに」というキャッチフレーズの通り、もう“ネタバレ全開”の内容となっている。「せんれきコマンド」で表示される6種類のリストが各章に別れ、アイテムなどを紹介しているというものだ。
「CHAPTER1討伐モンスターリスト」には300種類を超えるモンスターのほぼすべてがリスト化されている。出会いやすい場所やよく効く攻撃なども紹介され、強敵との戦いに勝ち抜くのにも活用できる。
「CHAPTER2おしゃれカタログ」もおもしろい。900種類以上におよぶという装備品のうち812ものアイテムをデータと共にリスト化。しかも“装備品ビジュアルINDEX”なるものまで掲載し、武器や防具を装備したときの見た目の変化が一目瞭然になっている。すれちがい通信でのアピールにも欠かせないきせかえコレクションを存分に楽しめる内容だ。
ほかにも「錬金レシピブック」や「獲得称号リスト」、「クエストリスト」、「収集アイテムリスト」を掲載し、まさに「せんれきコマンド」コンプ率100%を目指す人は、手元に置いておきたい1冊となっている。
ここで最初の疑問に戻る。はたして、こんなにゲームの中身を紹介していいのだろうか。
今回のドラクエ9はワイヤレス通信による“マルチプレイ”やWi-Fiコネクションに接続してできる“クエスト配信”など、初の試みを実施。1年間配信される追加クエストを含め、単にゲームをクリアするだけでなく、継続してゲームを楽しめるようにというクリエイターの狙いが伺える。今回の公式ガイドブックにも同じことが言えるのでは? こんなに分厚いリストを見せられたら、自分のコンプ率を見比べて、ついつい100%にまで達したくなるのがゲーマーの心理。そこをきっちりとすくい取ったガイドブックなのだ。販売元のスクウェア・エニックス担当者は「このガイドブックは内容もページ数も過去最大。ドラゴンクエストIXをずっと楽しむためのヒントに長く使ってください」と話す。まさにゲームをやりこむための1冊だ。
ちなみに上巻のキャッチフレーズは、“終わりなきたびを続ける冒険者たちに”。こちらは5つの章に分かれ、ゲームをクリアするための情報が満載だ。
発売から2か月がたった今、この本で発覚する情報で再びゲームに熱中する人も現れるに違いない。話題にテコ入れの意味も感じる公式ガイドブック。その内容は自分の目で確かめてみよう。【東京ウォーカー】