飼い主さんがいる時は大人しくて可愛い癒しのわんちゃん…でも、ひとたびお留守番となると!?
一人暮らしや共働きなどの家では、日中、家にいるのはペットだけということも多いはず。帰宅したら物が壊れていたり、トイレではないところにオシッコやウンチをしていたりで、困ったことはありませんか?その大きな原因は、ずばりストレス。実は飼い主さんがいない不安から、わんちゃんは一種のパニック状態になってしまっているのです。
そこで、犬のしつけ教室DOGLY代表の荒井隆嘉さんに、上手にお留守番するための3つのポイントを聞きました。
まずは発散させてあげること。犬のストレス解消に効果的なのは、何といってもお散歩です。一般的には朝1時間、夜1時間の散歩が理想的。ほかの犬や人と触れ合うことが刺激になり、犬同士で遊ぶ時のマナーやルールを覚えることもできます。お散歩が難しい場合は「フード投げ」がおすすめ。フードを手のひらに入れて握り、犬がタッチしたら一粒を投げます。探して食べるとタッチしに来るので、また投げます。10粒くらいをまとめて投げると、犬は何粒散っているのかわからず、しばらく探して歩き回ります。飼い主さんはテレビを見ながらでもできるし、わんちゃんにとっては楽しい遊び。帰宅後の<遊んで>の欲求をしっかり満たしてあげましょう。
次に、お留守番中は退屈にさせないこと。天然ゴム製のおもちゃ(フードを入れられる専用のもの)にわんちゃんの好きなフードを入れて、家の中のあちこちに置いておきます。フードの出方を調整できるものもあるので、簡単なものからちょっと難しいものまで、何種類か作るのがベター。ご飯探しでわんちゃんの探索行動を促してあげましょう。
最後に、ゆっくり安心して休める場所を作ること。ご飯探しなどで程よく運動したあと、ゆっくり休めるとイライラしにくくなります。犬は窓から外で動く人の影が見えると、テリトリーを守ろうとしてほえてしまうことも。ケージや給水機は窓から離れた、静かで安心できる場所を確保しておきましょう。わんちゃんが好きなブランケットをケージに入れたり、寒い時期は犬用のホットカーペットを用意するのも◎。エアコンで快適な室温にしておくことも忘れずに!
すぐに試せるものばかりなので、わんちゃんがお留守番をする時は、チャレンジしてみてください。旅行や帰省で数日留守にする場合は、ペットホテルに預けることも選択肢の一つ。時間がある時に見学やお試し預けをしても良いかもしれません。
「わんにゃんウォーカー12月号」では、わんちゃんのお留守番のポイントをより詳しく掲載しています。ぜひご覧ください!【東京ウォーカー/多田恵】
多田恵