セブン-イレブンは9/15より“食べられるフィルム”を使用したカップ麺を発売した。今まで、麺とスープを分けるために商品中央に敷いていたプラスチックフィルムを、海藻で作った“食べられるフィルム”に変更するという、コンビニ業界初の取り組みだ。
今回対象となる商品は、うどん、そば、ラーメンなどのチルドカップ麺。従来は、商品加熱後、プラスチックフィルムを取り除く必要があったが、海藻で作ったフィルムは熱を加えると溶けて食べられるようになるため取り除く必要はなく、利便性を向上させた。しかもこの食べられるフィルムは、味やカロリーを変えることはないというから驚きだ。
利便性だけでなく、環境に優しい点もポイント。これまでは捨てられていたプラスチックフィルムが削減でき、その量は年間で約2.5tが見込まれているという。
フィルムの開発を手がけた伊那食品工業とともに、昨年から検討を重ねてきたが、本格的な取り組みが始まったのは今年4月。フィルムの厚みなどの調整に、思いのほか苦労し、試行錯誤を重ねたという。
「味と品質、そして価格も変えずにコンビニ初のエコに挑戦することができました。今回のテストを通じて、お客様にはよりセブン-イレブンの商品に“簡便性”を感じていただきたいです」と商品部・鷲野さんは話す。
この商品は長野県と山梨県のセブン-イレブン全店(516店)で販売、うどん、そば、ラーメンなどのチルドカップ麺6品目が、順次展開されていく予定だ。簡単、便利でしかもエコという、いいとこ尽くしのこの取り組み。今後の広がりに期待したい。【東京ウォーカー】