静岡県浜松市に突如姿を現した高さ10mの巨大な緑色の城。…実はコレ、ワイヤーなどを使って植物で作られた「モザイカルチャー」という芸術作品だ。9/19から始まった『浜松モザイカルチャー世界博2009 浜名湖立体花博』で、この“植物の芸術”が多数公開されている。
日本で初めて開催される、このモザイカルチャーの祭典。世界25か国、97都市や団体の作品が会場を埋め尽くすこの花博の見所はズバリ、各国の人々の手により植物で再現された世界各地の建造物や風景だ。
聞きなれない「モザイカルチャー」という単語。これは花や緑の色や特徴に合わせ、ワイヤーなどの骨格に植物を埋め込み絵画や彫刻のように表現するアート作品のこと。植物を立体的に刈り込むトピアリーとは異なり、デザインに合わせて製作したワイヤーフレームやメッシュの骨格に土を詰めて表面に植物を埋め込むため、何十mもの巨大な作品が作りやすいのが特徴。花が咲いたり紅葉したりして部分的に色付くことで、趣や変化が出るのも魅力だ。
会場に展示されているのは中国・北京市からやって来た芸術家たちが、約1か月かけて作り上げた高さ10m×幅30mもある巨大作品「燕京鹿鳴(えんきょうろくめい)」や、NHK大河ドラマで話題の直江兼続の“愛”のマークが輝く新潟市の作品「大凧合戦(伝統と文化)」など。緑や花々を駆使してその国や都市を象徴する風景、建造物、キャラクターなどが作り上げられていて、見ごたえたっぷりだ。
もちろん“世界博”らしくチジミやナンカレー、サモサ、ケバブなど世界各国の料理や、うな重、味噌カツ丼、手羽裂きからあげ、たこ焼きなど日本各地のご当地メシが味わえるのもうれしい限り。ほかにもコンサートや民族芸能などのイベントが実施されるモザイステージや世界の雑貨が買えるショップ、オリジナルグッズも。「浜名湖立体花博」は11/23(祝)まで開催しているので、世界旅行気分♪で出かけてみては。【詳細は東海ウォーカー9/15発売号に掲載】