12月14日、大阪市北区のグランフロント大阪で「はじめてのおせち」イベントが開催された。これは紀文食品が事務局を務める「お正月ニッポンプロジェクト」が主催するもので、昨年東京で開催されて好評を博した。今年は東京、名古屋、大阪で開催され新婚や結婚を予定している人など男性も含む約20人が参加した。
イベントでは紀文食品の正月担当、山本真砂美さんがお節や雑煮の意味やおせち料理の地域差などについて解説。おせち料理は元旦に各家庭に降りてくる年神様に供える特別な料理で、年神様と家族そろって食べることで、健康や幸運を授けてくれるという。
「年神様は祝箸の使っていないほうで、自分と一緒に料理を食べています。だから、祝箸の反対側を取り箸に使うのは間違い」と山本さん。
おせち料理の詰め方には縁起を担いだ八方詰や米や酒を測る升を模した升形詰などがあるが、それでは手間がかかるうえ、夫婦二人の世帯などでは量が多すぎることも。そこで、今回は1人分ずつ一つのお重に入れる「銘々重」で盛りつける。お重のワンプレートと考えればわかりやすい。銘々重のルールは、具材を奇数にすることと、お重の正面を決めて奥は高めに、手前は低めに盛り付けること。あとは松葉や葉蘭などをあしらえば、見栄えのいいお節が出来上がる。
その後は紀文食品のクッキングコミュニケーター・根岸恭子さんによるおせち料理レッスンが行われた。かまぼこの飾り切りや盛り方のルールなどを教わり、自分たちで実際に盛りつけておせち料理が完成。きれいに出来上がったおせち料理に、参加者たちはそれぞれ写真を撮ったり、SNSにアップするなど盛り上がっていた。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】
鳴川 和代