10/4の“都歩の日”を記念して、第1回多摩川ウオーキングフェスタが開催された。日ごろ運動不足気味の記者も、勇気を出して参加してみた。
コースは50キロ、30キロ、20キロ、12キロ、8キロと、ファミリーコースの4キロと2キロの、体力に合わせて選べる7コースだ。それぞれ異なる多摩川沿いの7つのスタート地点から、ゴールのガス橋緑地(東京都大田区)を目指す。
当日は抜けるような青空。少し歩くと汗ばむ陽気の中、参加者はコースごとに色の違うゼッケンをつけ、多摩川沿いの景観を眺めながらウォーキングを楽しんだ。
記者は不安いっぱいで12キロコースに挑戦。早歩きでスタートしたものの、わずか10分でダウン。景色を見ながら、楽しく歩くことにした。まわりは年配の団体やカップル、外国人の方もいる。意外に若い人も多い。
時速約4キロのペースで歩くと、下流になるにつれビルなどの建物が少しずつ増えてくるのがわかる。このあたりが、車で通り過ぎるのとは違って新鮮に感じる。ゴールの目印となるアドバルーンが見えると記者のテンションも一気にあがり、足どりも軽くなった。2時間52分!ゴールゲートをくぐり、水と完歩証を受け取ると、12キロを歩いた実感がわいてくる。感動。そして足が重い…。
東京都羽村市から参加した69歳の男性は、50キロを6時間16分で完歩。「景観がよく、楽しかった。来年もぜひ参加したい」と元気よく話した。大田区在住の22歳の女性は、「友だちと話しながら8キロを歩きました。来年は12キロを目指します!」と、早くも次の開催に期待を寄せた。
今回ウォーキングに参加したのは約3800人。ゴール地点のイベント来場者を含めると、予想を上回る約6000人が参加した。主催者である日本ウオーキング協会の小山田淳一郎さんは、「200人限定の50キロコースに450人の応募があるなど、予想を超える反応にびっくり。たくさんの方が歩いて下さり本当にうれしい。これを励みに来年もがんばりたい」と笑顔で話した。
最も人気のコースは30キロで、約1100人が参加。家族グループやカップル、個人の参加など、年齢も性別も幅広い参加者が集まり、ウォーキングの人気の高さがうかがえるイベントになった。【東京ウォーカー/白石知沙】