今や一年中食べられる店も増えてきたが、やはりカキといえば冬がシーズン! 今回は、個性的なカキメニューが楽しめるお店を厳選して紹介。店のセレクトは、関西ウォーカーをはじめとする、雑誌やテレビで活躍するグルメライター、高田 強が担当。今回も、見ているだけでは我慢できない、おいしい店がそろった!
名物メニューを求めて冬になるとファンが集まる!
1989年創業の歴史ある広東料理店「広東料理・火鍋 良友酒家」。点心、麺粥などに定評があり、特に高い評価を得ているのが魚介を使ったメニュー。定番の蒸し魚や活ミル貝の味付けなどのほか、冬のカキ料理はファンが多い。
オーナーこだわりのオイスターソースで作るあんかけ焼きそば「生蠔炒麺(牡蠣のヤキソバ)」(1300円)。絶妙な火の通し方で、ふっくら仕上げたカキのプリプリ食感が絶妙!
【薄く衣を付けてサッと!】食感を生かすため薄く衣を付けてサッと炒めるのが旨さの秘密。
「毎年カキの時期だけ来てくださるお客さんも(笑)。ほかもおいしいんですよ!」と女将の潘 慧莉さん。
【醤油鶏が定番人気】季節を問わず人気の秘伝のタレで煮込んだ「醤油鶏」(1500円)も、ぜひ食べてほしい!
個性豊かなカキ料理がそろう天王寺の挑戦的専門店
個性的なカキ料理で人気のカキ料理専門店「牡蠣専門店 鉄板居酒屋 牡蠣 やまと」。期間限定を含め生がきや人気のステーキはもちろん、南蛮漬けやお茶漬けなど常時20種ほどのカキメニューがそろう。特にシーズン中の週末は連日満席の人気ぶり。「今は限定でカキキムチを出しています。アイデアをもらえばいろんなカキ料理に挑戦します」と店長の三好一輝さん。
メニューは下から時計回りに、<1>季節ごとに最良の産地のカキを選ぶ「生がき」(1人前2個入680円)。レモンのほか、にんにく醤油、カクテルソースなどで楽しめる。<2>プリプリ食感が楽しい「カキステーキ(バター醤油)」(880円)は、ほかにガーリック、岩塩、ポン酢味もある。<3>微粉パン粉を使用した衣が特徴の「カキフライ」(880円)は、ワサビなど3種のタルタルソースでいただく。<4>カキには白ワインというファンも多く、「シャブリ シャルル・ルノワール」(グラス600円)など、グラスで3種をそろえる。
【新鮮なカキが毎日届く!】季節により産地が変わるが、カキは毎日直接届く。生がきは、その新鮮なカキをむいて出される。冬季は兵庫県赤穂の坂越産が多い。
【岡山県日生の名物・カキオコ】カキの産地として知られる岡山の名物「牡蠣のお好み焼き」(1280円)も人気。岡山のほか、豚肉を使った鶴橋スタイルもあり!
日本全国、30の産地から新鮮なカキが届く!
2016年11月オープンのオイスターバー「Oyster Bar 梅田wharf」。約30の産地ルートがあり、そのうち5種のカキが毎日楽しめる。カキ料理は名物の生や焼きのほか、「牡蠣とブロッコリーの和ヒージョ」(734円)などの個性的メニューもそろう。「通し営業なのでドリンクやスイーツも充実。ランチの大きな牡蠣フライ定食(1250円※土日祝1400円)もぜひ」と店長の遠竹聡司さん。
食べ比べが楽しめる「オイスタープラッター6P(3種類 各2個)」(2462円)は、その日届いたカキからおまかせの3種を生で食べる。「カステルロック」(グラス626円)は、ソムリエがカキ用にセレクトしたスパークリング。白ワインもあり!
【個性が光るグリルオイスター】カルボナーラ焼きや黒毛和牛 肉巻きスキ焼きなどの盛り合わせは5Pで2462円。
【珍しいタイガービールの生】シンガポールや東南アジアでスタンダードなタイガービールの生(842円)が飲めるのは貴重。
「魚介に動物系の脂を加えると旨味が層になって増すのはラーメン業界の基本。濃厚な魚介の旨味を持つカキも少し肉系の旨味が加わると快楽的な旨さになる。今回は“やまと”の醤油バターや“wharf”のグリルなどで、カキの旨さの方程式を学んだ!」と、今回の取材でも、旨いもん魚(ウォ)ッチャーとして大きな収穫があったみたいだ!【関西ウォーカー編集部】
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