名古屋市出身の若き三味線奏者・山口晃司が、2017年1月11日に1stアルバム「世界へ」(全8曲、2160円)をリリースした。彼の演奏は従来の三味線のイメージと一線を画すもので、迫力があって先進的。そしてなにより速い。そのメロディはシニア層だけでなく、多くの若者を魅了しており、ロックバンド・FLOWのアルバムへの参加や、アイドル・A応Pのライブでのコラボなど、ジャンルを越えた活動実績も数多く持つ。
1stアルバム「世界へ」は、1曲目の「Beautiful World」から、三味線の新しい世界へといざなってくれる。「ヒハマタノボル」や「満月の夜」では和太鼓とピアノとの三重奏、「Cross over」ではヒューマンビートボックスのYUU for YOUとのセッションを披露するなど、三味線の可能性を広げた楽曲が並ぶ。そのほかにも、山口晃司の真骨頂でもある超絶早弾きの演奏が体感できる「じょんから新世界」や、どこか懐かしく、温かさを感じる「たいせつなモノ」など、聴きどころが満載だ。
日本の伝統芸能を世界に届け、三味線の新しい可能性を切り開く山口晃司の今後の活動に注目だ!【東海ウォーカー/淺野倫孝】
淺野倫孝