NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送開始を前にして、いま、空前の龍馬ブームが起こっている。龍馬本人の出身地である高知をはじめ、彼が晩年を過ごした土地であり、大河ドラマで龍馬を演じる福山雅治の地元・長崎では、特に龍馬フィーバーがすさまじい。高知県立坂本龍馬記念館や長崎市立亀山社中記念館を訪れる人は絶えず、龍馬にまつわるグッズのリリースも継続的に行われている。
今回紹介するのは、「龍馬年賀状」。高知県立坂本龍馬博物館と坂本龍馬情報のポータルサイト「龍馬街道」(http://www.ryomakaido.com)によるオフィシャルコラボ商品で、おなじみの坂本龍馬の写真が全面にデザインされている。筆文字は龍馬直筆。慶応3年の正月に龍馬から木戸孝允にあてられた手紙の一部で「改年賀事御同意 御義奉存候」と新年の挨拶が書かれている。台詞を書いて楽しむもよし、コラージュしてお茶目な年賀状にするもよし。もちろん、純粋に鑑賞するだけでもOKだ。ちなみに、郵政(官製)はがきに印刷されているため切手も不要である。
この年賀状の最大の特徴は、自分が書いた年賀状が坂本龍馬に届くということ。通常の年賀状とは別に1枚だけ坂本龍馬宛のはがきが入っている。これに思いをしたためて12/25(金)までにポストに投函すると、2010年の元旦には高知県・桂浜の坂本龍馬像のもとに届けられるという、歴史好きならずとも気になってしまう「粋な」仕掛けがある。新年の挨拶がてら、あなたの思いを伝えたり、語られなかった歴史の真実を尋ねたりしてみるのもいいだろう。また、龍馬に読んでもらった年賀状は高知県護国神社に祈願奉納され、メッセージは龍馬街道内にて公開される。
通常の年賀状5枚に龍馬宛の年賀状が1枚封入されて、販売価格は525円。限定2000セットのみの販売で、10/20よりインターネットと電話による予約受付を行っている。高知県立坂本龍馬記念館での直接購入も可能だ。詳しくはポータルサイト「龍馬街道」をチェックしよう。幕末の風雲児に一筆啓上できるチャンス。「なかなかやるぜよ!」と言わせるような年賀状を送ってみようじゃないか。
【福岡ウォーカー/山田晃裕】