2月3日11時、大阪府寝屋川市の成田山不動尊(成田山明王院)で、成田山節分祭が執り行われた。成田山不動尊の豆まきは、交通安全と開運厄除繁栄隆昌を祈願して行われているもので、毎年約3万人が訪れる、西日本最大の節分祭。境内には全長150メートルの特設大舞台が設けられ、例年著名人が豆をまくことでも有名。今年はNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロイン・坂東すみれを演じる吉根京子と子供服専門店・キアリスの創業メンバーで小野明美役の谷村美月、小澤良子役の百田夏菜子、村田君江役の土村芳(かほ)らが参加した。
いくつかの儀式が行われた後、年男らに続いて、キアリスのメンバーが登場すると、境内からは「すみれちゃーん!」「明美ちゃーん!」といった声援が飛ぶ。
酒水加持、大厄払いといった儀式の後、大阪府の植田副知事の「福は内」の掛け声で豆まきが始まった。成田山の豆まきは古来から「鬼は外」は唱えないのが決まり。これは本尊の不動明王が、鬼のように悪い人でも救ってくれるからだといわれる。
豆まき終了後、キアリス創業メンバー4人が記者会見を行った。
豆まきの感想を聞かれた吉根京子は「初めての経験で、目の前の落花生に大興奮だった。見た瞬間から楽しくて、丁寧に投げないといけないのかもしれないけど、遠くに飛ばしたくて投げたら、いろんな人の頭に当たって『痛っ!』って言っている声が聞こえた」と笑いを誘った。
谷村美月は「こんなに大々的だと想像していなかった。連日の撮影で少し疲れていたが、吹っ飛んで、楽しかった」と笑顔を見せた。
百田夏菜子は「毎年この日にテレビでニュースを見ていたので、まさか自分が投げる方になるとは。いつも家では鬼役だったけど、成田山では『福は内』というそうで、去年より100倍楽しかった」と興奮冷めやらぬ様子。
土村芳も「すごく圧倒された。少しでもみんなに届けばいいなと思って投げていた」と楽しげな口ぶりで語った。
最後に吉根は報道陣から「どんな福を呼びたいか」と聞かれ「べっぴんな福」と締めくくった。
【取材・文=関西ウォーカー 鳴川和代】
鳴川和代