美術館での初の作品発表
十和田市現代美術館では、2022年7月より、アーティスト 目[me]※が一軒の空き家をホワイトキューブへと改装した作品「space」を美術館のサテライト会場とし、若手アーティストの作品を紹介する。大岩雄典は、多層な空間と、物語やせりふといった言葉を中心にした作品の制作や、研究、執筆、キュレーション等、多岐にわたり活動する作家。物語論・言語哲学、フィクション研究、ゲームスタディーズなどの自身の関心領域に留まらず、戯曲、話芸、漫才、ホラーといった様々な言葉の様式を独自の視点から空間に組み込む(インストール: install)ことで、固有の時間感覚をもつ「空間芸術」として提示する。 (※[me]のeは、eにアキュート・アクセント)
見どころ
展示会場であり、目[me]※の作品でもある「space」と、その周辺の十和田市街の空間が持つ性質を注意深く観察し、これまでの作家の関心であった、ドラマ(劇)、鑑賞者の行為や動線、展覧会の制度との、一種の「地口」を見出す。言葉遊びのような空間の操作は、展示会場であるspaceから十和田市街へ重ねて投影され、観客のパラノイア的な想像を掻き立てる。 (※[me]のeは、eにアキュート・アクセント)
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