版画家たちの世界旅行―古代エジプトから近未来都市まで

古くから、「旅」から作品のインスピレーションを得てきた西洋の版画家たち。鉄道や蒸気船が普及する19世紀には、版画家たちの行動範囲はヨーロッパを越えると同時に、これまで見過ごされてきた身近な自然風景やにぎやかな都市生活にも光が当てられるようになった。本展では、同館のコレクションから西洋版画を中心に、旅や移動に関わる16～20世紀の作品を約160点展示。古代文明発祥の地であるエジプトから、多くの芸術家を魅了したイタリア、都市と自然が共存するイギリスやフランス、そして高層ビルの建ち並ぶアメリカのニューヨークまで、400年の時を超える世界旅行を作品を通して紹介する。